富士通LIFEBOOK A572/Fの内蔵HDDをSSDに換装する方法

近年値下がりが続いている SSDだが、この記事を書く直前にインターネットで確認すると、メーカーやクオリティを気にしなければ、250GBクラスの SSDが「税込み 2,980 円送料込み」と、通販サイトで販売されている。
そこで、以前に購入したノートパソコン 富士通 LIFEBOOK A572/Fが、まだ十分勝負できるスペックのため、内臓の HDD320GBのクローンを SSD240GBに作成して換装した。
換装前は HDDで約1分16秒かかっていた起動時間が、SSD換装後は約28秒で起動するようになり、ネットサーフィンもサクサクと動くようになった。
「Windows をアップグレードしたら起動が遅くなった。」とい声をよく耳にするが、起動や動きのパフォーマンスで買い替えを考えている方は、SSDに換装することをお勧めする。富士通 LIFEBOOKと同等のスペックであれば、約 1/2以上の時間で起動できるようになるだろう。
そこで今回は、富士通 LIFEBOOK A572/Fに内臓の HDDを SSDに換装する方法を、画像を用いながら手順を追って記していくことにする。記すほどでもないが換装する SSDは、内蔵されている HDDのクローンを作成しておく必要がある。
富士通 LIFEBOOK A572/Fを裏返しにすると、底面には以下の画像のようなカバーがあり、簡単にパーツ換装ができるように配置されている。
❶ バッテリーパック ❷ メモリカバー ❸ HDDカバー

それでは換装作業を、手順を追って進めていくことにする。
▶ 手順 1
作業開始前に安全を期するため、バッテリーパックを取り外す。
❶ バッテリーロックレバーを手前に引き、離さないで押さえておく。
❷ ロックレバーを引いた状態で、片方の手でバッテリーロックを右側にスライドする。
❸ 本体部分の切り欠き部分から、バッテリーパックを矢印の方向へ持ち上げ、後方へ押しながら取り外す。

▶ 手順 2
以下はバッテリーパックを外した画像である。このバッテリーパックは指で簡単に外れるが、もしも硬すぎて外れない場合は、ロックが完全に外れているか確認する必要がある。間違っても金具のドライバーなどでこじるのは NGである。

▶ 手順 3
次はメモリカバーを外す。このカバーを外す必要はなさそうだが、HDDのマウンタがこのカバーのビスで、一緒に固定されているために外す必要がある。
❶ ビスの頭部に合ったドライバーを使用してビスを外す。
❷ メモリカバーの切り欠き部分を上に持ち上げてカバーを外す。

▶ 手順 4
ここでやっと HDDカバーを外すことになる。
❶ HDDカバーのビス 1カ所を外す。
❷ HDDカバーは手のひらを利用し、矢印方向へ 5mm程度スライドさせてから取り外す。

▶ 手順 5
カバーを外すと HDDが見えるため、以下の方法で HDDを慎重に取り外す。
❶ HDDをコネクタから外すため、矢印方向へスライドする。硬くてスライドできない場合は、幅の広いプラスチックヘラ等を利用してコネクタの間に差し込むと簡単に外れる。
❷ HDDは以下の画像のようにマウンタに取り付けられている。そのマウンタのステーは、外した 2枚のカバーのビスで固定されているため、本体カバーの下に差し込まれている。 HDDを無理して持ち上げると本体カバーを壊す恐れがあるため、ステーを矢印方向へ抜いてから取り外す。

▶ 手順 6
HDDを外したらマウンタを取り外し、クローンを施した SSDに取り付ける。
❶ 以下の画像のように4カ所のビスを外し、マウンタから HDDを取り外す。
❷ 外したマウンタを SSDに取り付け、4カ所のビス止めをして固定する。

▶ 手順 7
SSDを本体に取り付けるが、取り外した逆の操作でマウンタのステーを本体カバーの下に差し込み、SSDをコネクタのソケットにしっかり取り付ける。2枚のカバーをビス止めし、電池パックを取り付けて換装の終了である。

以下の画像は換装が終了して、Windows 11を起動したところである。
このページでは、ノートパソコン富士通LIFEBOOK A572/Fの内蔵HDDをSSDに換装する方法を、手順を追って記してきた。同一機種をお持ちで迷っている方は、前記したように素早く起動できるようになるためお勧めである。
このページで使用した内蔵SSDは、 Amazonで一番安価なものを購入して換装したが、現在まで問題なく作動している。クオリティーを気にしない場合は安価で購入できるため、以下に Amazonのリンクをそれぞれ貼り付けておくことにする。
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