タスクスケジューラの設定内容を詳細について詳しく説明

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Windows 95 では [システムエージェント] の名称が、Windows 98 から [タスクスケジューラ] に変更されている。このタスクスケジューラは、予定された時刻でタスクを実行するだけでなく、カレンダーや特定のイベントなどに従ってタスクを実行できる。たとえば特定のイベントがイベントログに書き込まれたときや、複数のイベントの組み合わせで発生したときなどにタスクを実行する。複数のタスクを用意する代わりにあらかじめ一連のアクションとして設定ができ、一つのイベントで複数のタスクを同時に実行することも可能である。また、システムが一定時間アイドル状態になったとき、ログオンまたはログオフ時の実行、定められた期間内に限定した開始や継続実行など、タスクの実行条件を細かく設定できることが特徴である。

つまりパソコンで行う一連の作業を自動化し、作業時間の節約および人間に多いとされる作業ミスや操作ミスを防ぎ、面倒な繰り返し作業を解消できる大変便利な機能である。こんなに便利な機能を放っておくのはモッタイナイ! また、使わない手はない。

そこでこのページでは、Windows のタスクスケジューラ設定内容を画像を用いながら、初めての方も理解できるよう詳細についての詳しい説明を記すことにする。なお、使用している画像上に、ユーザーアカウントが表示されているが、セキュリティ対策のために変更済である。

--- 目 次 ---

1、タスクスケジューラの起動方法

2、基本タスクの作成とタスクの作成の違い

3、タスクの作成手順および設定内容の詳細

手順1 全般

手順2 トリガー

手順3 操作

手順4 条件

手順5 設定

4、作成したタスクの確認および編集、実行や停止、終了や削除など

5、タスクスケジューラのトラブルについて

1、タスクスケジューラの起動方法

タスクスケジューラを起動するには、[Windows]キー+[R]キーを押して、表示されたファイル名を指定して実行の名前に[taskschd.msc]と入力して[OK]ボタンをクリックする。または[Enter]キーを押す。

また、すべてのアプリから起動する場合は、以下の手順で行う。

▶ 手順 1

タスクバーの[スタートメニュー]をクリックする。

スタートメニュー内右上の[すべてのアプリ]をクリックする。

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▶ 手順 2

すべてのアプリメニュー内の[Windows ツール]を見つけてクリックする。

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▶ 手順 3

Windows ツール内の[タスクスケジューラ]をダブルクリックして起動する。

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2、基本タスクの作成とタスクの作成の違い

下の画像はタスクスケジューラを、前記のアプリの一覧から起動したものである。

タスクをスケジュールするには、右ペイン内に 基本タスクの作成および タスクの作成と、二つの作成方法が用意されているため、その違いを以下に記す。

基本タスクの作成

基本タスクを作成する場合、タスクのプロパティはデフォルトに設定されるため、最低限の設定でタスクの作成ができる。そのため、主に Windows システムに直接起因して作動するインタプリタなどのタスクの作成に用いる。例えば Windows の再起動やシャットダウンなどをタスクスケジュールする場合で、タスクスケジューラがある程度理解できれば作成できる。

タスクの作成

こちらは、初期設定からタスクスケジューラの持つ詳細な設定ができるため、基本タスクでは作動の難しいタスクの作成に用いる。例えば、すべてではないが市販のアプリ、または自作したソフトやバッチファイルなどをタスクスケジュールする場合で、タスクスケジューラを熟知する必要がある。

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3、タスクの作成手順および設定内容の詳細

このページでは、タスクの作成の手順を追いながら記すことにする。タスクの作成が理解できれば、基本タスクは容易に作成できるようになるため、ここでは割愛する。

タスクの作成を開始するには以下の方法があるため、どちらかの方法で作成を開始する。

上部メニューの [操作] をクリックし、表示されたメニュー内の [タスクの作成] をクリックする。

右ペイン内の操作メニューに表示されている [タスクの作成] をクリックする。

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▶ 手順1 全般

全般プロパティでは、タスクの名前、作成者、説明、セキュリティオプション、タスクの構成対象 OS、タスクの表示または非表示の選択設定などがある。

上部の [全般] タグをクリックする (デフォルトでは表示されている)。

名前: 作成した後で、チェックするときなどに分かりやすい名前を付ける。

説明: 作成したタスクが多く、後で内容が分からなくなるような場合。または、他のユーザーと共有する場合など、経緯や作動などのメモを記入する (記入なしでも可)。

セキュリティ オプション: 作成したタスクが、ユーザー制限されているフォルダーやファイルなどをアクセスする場合は、そのユーザーアカウントに変更する必要がある。しかし、ユーザー制限されていない場合は変更しない。デフォルトは、タスク作成時のログオンユーザーになっている。

◯ ユーザーがログオンしている時のみ実行:デフォルトは選択されているが、前記ユーザーアカウントで、対話的にログオンしている場合は問題なく実行される。しかし、対話的にログオンしていない場合は実行されないことがある。

※ ここでの対話的とは、ログオン時にユーザーアカウント情報を求められ、パスワードを入力してログオンすること。

◉ ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する:タスクがトリガーされた時点でログオンしていない場合でも、タスクを実行する場合はこちらにチェックを入れる。しかし、UI が表示されなくなるが、実行されていれば、タスクマネージャーのバックグランドプロセスに表示されるため確認はできる。

▢ パスワードを保存しない:上記にチェックを入れ、さらにこちらにチェックを入れると、タスク完了時にユーザーアカウント情報の入力はなくなる。また、チェックを入れないと入力が必要になる。

▢ 最上位の特権で実行する:ユーザーアカウント制御を必要とし、管理者権限が必要な場合は選択する必要がある。

※ 例えば、C:\Program Files 内で書き込みをしようとすると、ユーザーアカウント制御のダイアログボックスが表示され、管理者権限が必要な場合などである。

▢ 表示しない:この表示・非表示は、タスクスケジューラの UI に表示する・表示しないの設定である。しかし、表示しないにチェックを入れると、タスクスケジューラの UI に表示されないが、当該インターフェース [表示] タブのコンテキストメニュー内の [非表示になっているタスクを表示] をクリックすると表示されるようになる。

構成:マイクロソフトの説明を簡略すると、「構成したタスクの OS レベルシステムよりも、ダウンレベルシステムのコンピューターからリモートで管理する必要がある場合は、機能の違いからダウンレベルシステム用にタスクを構成する必要がある。また、それ以外の場合は、タスクを Windows Vista、Windows Server 2008 用に構成することをお勧めする。」とのことである。

したがって、現在のところ Windowsでタスクを構成するのであれば、デフォルトで構成しても問題なく作動する。

※ 前記 UI とは、User Interface(ユーザーインタフェース)

※ 全般の設定が終わっても、[OK] ボタンはクリックしないで次へ進む。

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▶ 手順2 トリガー

タスクを設定するときは、まずタスクを開始させるトリガーを決定する必要がある。そのトリガーは、時間ベースまたはイベント ベースを使用できる。1つのタスクに複数のトリガーがある場合は、いずれかのトリガーが発生したとき、タスクが開始するようになる。

※ ここでいうトリガーとは一連の条件のことで、タスクの作動を開始するためのきっかけとなる条件のことをいう。

上部のトリガータグをクリックし、[新規] ボタンをクリックしてトリガー設定に入る。

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タスクの開始: 右側のプルダウンメニューから、タスクを開始したいトリガーを選択する。選択したトリガーごとに、設定および詳細設定の項目か変わる。

ここでは、選択するプルダウンメニュー内のトリガーおよびその設定内容を記す。

・ スケジュールに従う:設定したスケジュールに従ってタスクを実行する。

実行の回数および日、週、月単位でスケジュールでき、またその実行時刻を秒単位まで設定できる。

※ このトリガーについては、以下にスケジュールの設定方法を記す。

・ ログオン時:コンピューターが起動し、ユーザーのログオン時にタスクを実行する。

任意のユーザーまたは特定のユーザーを指定できる。

・ スタートアップ時:コンピューターの起動時にタスクを実行する。

・ アイドル時:処理をしていない待機状態になった後にタスクを実行する。

・ イベント時:特定のイベントがイベントログに追加されたときにタスクを実行する。

基本イベントトリガー、またはカスタムイベントトリガーの設定が選択できる。

・ タスクの作成/変更時:タスクの作成直後、およびそのタスクが変更されたときにタスクを実行する。

・ ユーザーセッションへの接続時:ローカルコンピューターまたはリモート デスクトップ接続から、ユーザーセッションが接続されたときにタスクを実行する。また、ユーザーがリモートコンピューターから、ユーザー セッションに接続したときにもタスクが実行される。任意のユーザーまたは特定のユーザーを指定できる。

・ ユーザーセッションからの切断時:ローカルコンピューターまたはリモート デスクトップ接続から、ユーザーセッションが切断されたときにタスクを実行する。また、ユーザーがリモートコンピューターからリモートプログラムを使用して、ユーザーセッションから切断したときにもタスクが実行される。任意のユーザーまたは特定のユーザーを指定できる。

・ ワークステーションロック時:コンピューターがロックされたときにタスクを実行する。任意のユーザーまたは特定のユーザーを指定できる。

・ ワークステーションアンロック時:コンピューターがロック解除されたときにタスクを実行する。任意のユーザーまたは特定のユーザーを指定できる。

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このページでは、タスクの開始で設定追加項目が多い [スケジュールに従う] を選択した場合の設定方法、設定および 詳細設定について記すことにする。

なお、他のトリガーについては、このトリガーの設定方法が理解できれば、他のトリガーの設定方法も理解できることから省略する。

次の画像は [スケジュールに従う] トリガーを選択して、追加項目の [毎週] を選択した画像である。

設定:タスクの開始日時およびタスクの実行スケジュールを設定する。

開始:トリガータグをクリックし、[新規] ボタンをクリックした時点の日時が表示されるため、タスクを開始したい日時をメニューから選択、またはフォーム内に入力する。

▢ タイムゾーン間で同期:チェックを入れるとユニバーサルタイムの設定になる。したがって、日本標準時(JST)のコンピューター設定の時間に同期する場合は、チェックを入れない。誤ってチェックを入れると+9時間の時差が生じてしまうため注意が必要である。なお、協定世界時(UTC)に同期する場合はチェックを入れる。

トリガーの頻度を、◯ 1回/◯ 毎日/◉ 毎週/◯ 毎月 からラジオボタンでチェックして選択する。選択すると、右側の赤枠内の設定項目 が表示される。

◯ 1 回: 時間単位で、開始で設定した日時にタスクを実行する。なお、実行後時間単位でタスクを繰り返したい場合は、詳細設定で繰り返し間隔を設定する。

◯ 毎日: 日単位で、開始で設定した日時にタスクを実行する。右側フォーム内の間隔は、[1日] で毎日、[2日] で1日おき、[3日] で2日おきに実行される。また、詳細設定で時刻や繰り返しの設定もできる。

◉ 毎週: 週単位で、開始で設定した日時にタスクを実行する。右側フォーム内の間隔は、[1] で毎週、[2] で1週おき、[3] で2週おきに実行される。なお、タスクを実行する曜日のチェックボックスにチェックを入れる (複数も可能)。また、詳細設定で時刻や繰り返しの設定ができる。

◯ 毎月: 月単位で、開始で設定した日時にタスクを実行する。右側フォーム内で月単位と日単位、および月単位と週単位に設定ができる。なお、設定方法は、プルダウンメニューをクリックすると、チェックボックスが表示されるため、実行したい月、日、週のそれぞれのボックスにチェックを入れる。

詳細設定:ここでは、前記トリガーの設定をさらに追加設定するため、その詳細設定について記す。

▢ 遅延時間を設定する(ランダム):タスクがトリガーされた後で、タスクを実行するまでの遅延時間を指定する。指定する場合はチェックを入れてプルダウンメニューをクリックし、遅延時間を選択または記入する。

※ 例、タスクを午前 3 時にトリガーされるようにスケジュールし、遅延時間を指定する (ランダム) を 30 分に設定した場合は、タスクは午前 3 時から 3 時 30 分までの間のいずれかの時点で実行されるようになる。

▢ 繰り返し間隔:タスクの繰り返し間隔の時間を設定する。タスクは一度実行された後、指定された時間間隔だけ待機し、再び実行される。なお、このサイクルは継続時間が経過するまで続く。設定する場合は、チェックを入れてプルダウンメニューをクリックし、繰り返し間隔および継続時間をメニューから選択または入力する。

▢ 繰り返し継続時間の最後に実行中のすべてのタスクを停止する:起動したプログラムが終了せず残留するような場合、停止させるためにチェックを入れる。

▢ 停止するまでの時間:継続時間が経過しても起動したプログラムが終了せず残留するような場合、チェックを入れて停止させるまでの時間を選択または入力する。

▢ 有効期限:トリガーの有効期限が切れる日付と時刻を設定する。設定する場合は日付と時刻を選択または入力する。また、タイムゾーン間で同期は、ユニバーサルタイムの設定のため、協定世界時(UTC)に同期する場合はチェックを入れるが、日本標準時(JST)の場合はチェックを入れない。

▢ 有効:デフォルトでは有効にチェックが入っているため、タスクは実行可能である。しかし、チェックを外せばタスクは無効になり実行不可能となる。

注意事項

プルダウンメニュー内に必要な日時がないために記入する場合、数字を全角で記入すると読み込まないため、数字は半角で記入する必要がある(例、5分間 )。

タスクトリガーの設定が終了したら、[OK] ボタンをクリックして確定する。

※ 確定後も修正などができるため、必要な場合は項目4を参照すること。

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タスクの作成のダイアログに戻るため、下画像の赤枠内のトリガー・詳細・状態を、設定した内容が反映されていることを、下のスライドバーでスライドしながら確認する。

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▶ 手順3 操作

ここでの操作とは、タスクの実行時に実行される処理のことで、1 つの操作から 32 個までの操作が定義でき、操作ごとに実行方法の設定ができる。操作のダイアログでは、トリガーによって動かされるプログラムやその引数、また開始オプションなどを設定する。

上部の操作タグをクリックし、[新規] ボタンをクリックして操作の設定に入る。

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操作:このタスクで実行する操作を選択することになっているが、下の画像でも見て取れるように、電子メールの送信およびメッセージの表示(非推奨)となっている。これは、Windows 8 および Windows Server 2012 以降では、利用できない操作が選択肢として提供されており、実際には電子メールの送信(sendEmail) およびメッセージの表示(showMessage) の操作、また AT コマンドは Windows 8 および Windows Server 2012 の時点で廃止されているため、使用できない状態にある。

この操作に残しておく理由はあるようだが、必要に迫られる場合、代替策として PowerShell など、スクリプトで電子メール処理を記述し、[プログラムの開始] 操作で実行する方法はある。

ここでは、プログラムの開始の設定方法を記すが、この操作はプログラムまたはスクリプトを起動するものである。

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設定:それぞれの入力フォーム内に、起動させるプログラムやスクリプトを指定し、引数の追加オプションや開始オプションなどを設定する。

プログラム/スクリプト:タスクで起動させるプログラムやスクリプトを、[参照] をクリックし、選択して指定する。Windows アクセサリ-ソフトやシステムツール、および環境変数にパスが通っている場合、またはパスを通した実行ファイルを指定する場合は、ファイル名だけでも実行できる。

注意事項

ここでのパスは、文字列として扱うため、特に手打ちで入力する場合は、スペースを含むパスは、下の画像のようにダブルクォーテーション ["] で囲む必要があり、囲まないとプログラムの命令文とみなされて実行できない。なお、参照から選択指定する場合は自動でダブルクォートされるため問題はない。

例、Program Files に半角スペースあり "C:\Program Files\data\DataBackup.bat"

引数の追加(オプション):前記で指定したプログラムに引数を指定する必要がある場合はここに入力するが、不要な場合は下の画像のように空のままにしておく。

開始(オプション):ここはプログラムを実行する際の作業フォルダーに該当するため、最初に指定されているフォルダー(カレントフォルダー)を指定する。環境変数にパスが通っていない場合は、のプログラム/スクリプトで指定したプログラムのカレントフォルダーを指定する。指定しなければタスクが実行されなかったり、起動はするが途中で止まってしまう場合が多い。特にシステム環境に居場所を知らせる必要がある、自作プログラムやバッチファイルなどは配慮が必要である。

注意事項

ここではパスにスペースがあるからといって、ホイホイとダブルクォーテーションで囲まない。Windows 8 以降では認識しなくなったため、スペースあるなしにかかわらず囲まないで記入すること。

環境変数にパスが通っているからといって、ホイホイとファイル名だけを記入しない。ここではフルパスでないと認識しないため、フルパスで記入すること。

操作の設定が終了したら、[OK] ボタンをクリックして確定する。

※ 確定後も修正などができるため、必要な場合は項目4を参照すること。

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タスクの作成のダイアログに戻るため、下画像の赤枠内の操作・詳細を、設定した内容が反映されていることを確認する。

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▶ 手順4 条件

条件は、タスクを実行するかどうかを制御し、タスクの開始がトリガーされた後で、タスクの条件がすべて満たされていればタスクが実行される。なお、指定した条件に1つでもあてはまらない場合、タスクは実行されない。

ここでは、タスクの開始条件をオプションとして追加できる。その開始条件は、アイドル条件電源条件ネットワーク条件の3条件である。

上部の [条件] タグをクリックする。

アイドル:マイクロソフトによると、「タスクスケジューラサービスがアイドル状態と判断するための条件は、コンピューターがアイドル状態かどうかを 15 分おきに確認しており、その間にマウスまたはキーボードの入力がない場合、コンピューターはアイドル状態と見なす。」とのことである。

▢ 次の間アイドル状態の場合のみタスクを開始する:タスクがトリガーされた場合、コンピューターのアイドル状態が継続しているとき、タスクを実行する場合はチェックを付ける。また、チェックを付けた場合、真下のアイドル状態になるまで待機する時間も設定する。

注意事項

マイクロソフトは、「Windows 8.1 以降において、次の間アイドル状態の場合のみタスクを開始する に設定されている場合、時間が経過しなくてもタスクが実行されてしまうことがある。マイクロソフトはこの問題を認識しており、本事象は既知の制限事項である。解決方法は、手順5 設定タブのタスクが既に実行中の場合に適用される規則にて、[既存のインスタンスを停止する] を選択すれば解決する。」とのことである。

▢ コンピューターがアイドル状態でなくなった場合は停止する:コンピューターがアイドル状態でタスクが実行されている場合、アイドル状態でなくなった時点でタスクの実行を停止させたい場合にチェックを付ける。

▢ 再びアイドル状態になったら再開する:上記の停止にチェックを付けた場合、アイドル状態になった時点で実行を再開する場合はチェックを入れる。

電源:この条件の設定では、コンピューターが AC 電源で動作している場合のみタスクの実行を設定する。また、バッテリ電源に切り替わったときにタスクの停止も設定できる。これらの条件を両方とも設定すると、AC 電源のときはタスクが実行されないようになる。

▢ コンピューターを AC 電源で使用している場合のみタスクを開始する:AC 電源で動作している場合のみタスクを実行したい場合にチェックを付ける。

▢ コンピューターの電源をバッテリに切り替える場合は停止する:上記にチェックを入れて、さらにこちらにもチェックを入れた場合、バッテリー電源に切り替わったときにタスクを停止する設定である。

※ ノートパソコンなどバッテリーで使用している場合、上記両方チェックを入れておくとタスクが開始されないため、わずかでもバッテリーを節約できる。

▢ タスクを実行するためにスリープを解除する:スリープを解除して、タスクを実行するように設定したい場合にチェックを入れる。

※ この設定をする前に、タスクが不適切な時間にスリープを解除しないように、他のアプリなどの兼ね合いを考慮する必要がある。

ネットワーク:トリガーがアクティブ化された時点で、任意のネットワーク接続、または特定の名前のネットワーク接続が有効な場合に、タスクを実行する条件を設定する。

▢ 次のネットワーク接続が使用可能な場合のみタスクを開始する:任意のネットワーク接続、または特定の名前のネットワーク接続が有効な場合に、タスクを実行する設定をする場合はチェックを入れ、プルダウンメニューから任意の接続またはネットワークをクリックして選択する。

任意の接続は、ネットワーク接続がどんな種類でも起動するが、ネットワークは、特定の名前のインターネット回線につないでいる場合のみ起動する。

※ 条件の設定が終わったら、[OK] ボタンはクリックしないで次へ進む。

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▶ 手順5 設定

スケジュール化しているタスクの即実行や、タスク実行要求時に失敗した場合の再実行、またタスク停止要求時に停止できなかった場合、強制停止などに関する設定を追加指定する。

上部の [設定] タグをクリックする。

タスクの動作に影響する追加設定を指定してください:設定したタスクの作動に何らかの影響で、設定どおりに作動しない場合などに試みる追加設定をする。

▢ タスクを要求時に実行する:設定した日時以外にタスクを実行する場合にチェックを入れる。チェックすると、タスクスケジューラのダイアログ内で、タスクのプロパティから即実行できるようになる。

※ 実際に実行する場合は、項目4を参照すること。

▢ スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する:何らかの理由で、設定した日時にタスクが開始できなかった場合、タスクを開始できるようにチェックを入れる。

▢ タスクが失敗した場合の再起動の間隔:タスクの開始が失敗した場合、タスクを再び開始できるようにチェックを入れ、再起動するまでの時間をプルダウンメニューから選択または入力する。

再起動試行の最大数:上記の再起動する最大の回数を右のフォーム内に、半角で数字のみを入力する。

▢ タスクを停止するまでの時間:ここで指定した時間内にタスクを停止したい場合はチェックを入れ、停止させたい時間をプルダウンメニューから選択または記入する。

※ この設定は、実行に時間がかかりすぎてユーザーの作業に、支障を及ぼす可能性があるタスクを制限するために使用する。

▢ 要求時に実行中のタスクが終了しない場合、タスクを強制的に停止する:上記にチェックを入れて、設定した時間でタスクが停止しなかった場合など、停止要求に応答しないタスクを強制的に停止させる場合はチェックを入れる。

▢ タスクの再実行がスケジュールされていない場合に削除されるまでの時間:チェックを入れた場合、再度実行するようにスケジュールされていないタスクは実行後に、指定された時間だけ待機してから、自動的に削除される。なお、手順2トリガー 詳細設定内の有効期限の設定にチェックを入れ、有効期限を設定しなければ有効にならない。

タスクが既に実行中の場合に適用される規則:タスクの別のインスタンスが既に実行中に、タスクをどのように実行するかを指定する必要がある場合は、プルダウンメニューから必要なインスタンスを選択する。

・ 新しいインスタンスを開始しない:タスクの新しいインスタンスを実行しない。また、すでに実行中のインスタンスを停止しない (デフォルト設定)。

・ 新しいインスタンスを並列で実行:すでに実行中のインスタンスと並行し、タスクの新しいインスタンスを実行する。

・ 新しいインスタンスをキューに追加:すでに実行中のタスクのインスタンスは停止しないで、タスクを実行する予定のタスクキューに、タスクの新しいインスタンスを追加する。

・ 既存のインスタンスの停止:すでに実行中のタスクのインスタンスを停止し、タスクの新しいインスタンスを実行する。

※ ここでいうインスタンスとは、タスクスケジュールによってプログラムなどを実行できる状態にしたもの、または実行中のものをいう。

設定が終了したら、[OK] ボタンをクリックして確定する。

※ 確定後も修正などができるため、必要な場合は項目4を参照すること。

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手順1全般 の、[☑ ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]にチェックを入れ、かつ [▢ パスワードを保存しない]にチェックを入れなかった場合は、[ユーザーアカウント情報の入力] のダイアログが表示されるため、フォーム内にユーザーのパスワードを入力し、[OK] ボタンをクリックして確定する。

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4、作成したタスクの確認および編集、実行や停止、終了や削除など

タスクの作成が終わったら、正確に実行させるためにも確認しておくことが必要である。タスクの作成が終了すると、タスクスケジューラのダイアログに戻るため、名前、状態およびトリガーを確認する。

中央ペイン上部のフォーム内をスクロールし、タスクの作成時に全般プロパティで設定した名前を探す。下の画像は、設定した名前が見つかったためクリックし、選択した画像である

メニューのフォームが狭いため、内容の一部が見えなくなっている場合は、下画像のように項目セクションの端にカーソルを移動させると、カーソルが [109_task-dex画像] に変化するため、マウスをドラッグしてすべてが見えるまで幅を広げて確認する。

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さらに作成した内容が定かではないためもう少し詳しく確認したい。または修正する場合はタスクスケジューラの [プロパティ] を開く必要がある。プロパティを開くには、以下のような二つの方法がある。

作成したタスクが表示さている行をマウスで右クリックし、表示されたコンテキストメニュー内の [プロパティ] をクリックする。

作成したタスクの行をマウスでクリックして選択してから、右ペイン内の選択した項目のメニュー内から [プロパティ] をクリックする。

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[プロパティ] をクリックすると、下画像のタスクの作成のプロパティが表示されるため、確認や修正ができるようになる。

上部の [全般][条件][設定] タグをクリックすると、それぞれの設定したプロパティが表示されるため、確認や修正ができる。

確認した場合は、[キャンセル] をクリックする。また修正した場合は、[OK] をクリックして確定する。

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[トリガー][操作] では、それぞれのプロパティが表示され、下側に[新規][編集][削除] のボタンが表示される。また、複数設定も可能になる。下の画像は、トリガータグをクリックした画像である。

確認、修正、追加、削除したい [トリガー][操作] タグをクリックする、

それぞれのプロパティが表示されるため、下画像のように必要な項目の行をクリックして選択し、下側の必要なボタンをクリックする。

[新規] ボタンは、新たにトリガーまたは操作を追加して複数設定したい場合、または削除して再度作成する場合に使用する。

[編集] ボタンは、作成した内容を確認したい場合、または修正などの場合に使用する。

[削除] ボタンは、削除して再度作成する場合に使用する。

確認した場合は、[キャンセル] をクリックする。また修正した場合は、[OK] をクリックして確定する。

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タスクスケジューラのダイアログにおいて、コンテキストメニューはプロパティ以外に、作成したタスクに対して以下のことができる。

[実行する] トリガーに設定した時刻以外に、確認のためなどに即実行できる。

ただし、手順5 設定 の ☑ タスクを要求時に実行する にチェックを入れておく必要があり、チェックを入れていない場合は、警告ダイアログが表示される。

[終了] 実行中のタスクを終了させる。

手順5 設定 の ☑ 要求時に実行中のタスクが終了しない場合、タスクを強制的に停止する にチェックを入れておくと、確実に停止できる。

[無効] 作成したタスクの実行を無効にできる。

[エクスポート] 作成したタスクを任意の場所に保管できる。

※ エクスポートしておくと間違って削除しても、タスクスケジューラ ダイアログの右ペイン内 [タスクのインポート] からいつでも簡単に戻せる。そのためタスクの作成を完了した場合はエクスポートすることをお勧めする。

[削除] 作成したタスクが必要なくなった場合はすべてを削除できる。

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タスクの作成が終わった時点で [履歴] タグが表示され、クリックすると読み込むまで多少の時間を必要とするが、現在までの履歴を確認できる。

タスクの履歴は、タスクスケジューライベントログのイベントによって追跡される。イベントはタスクが開始されたとき、実行されたとき、実行を完了したとき、またはその他のタイミングで、タスクの履歴を追跡するために生成される。また、タスクに関連するエラーもタスクの履歴で追跡されるため、履歴を有効にしておくことは必須だろう。

履歴のデフォルトは無効になっているため、有効にする場合は右ペイン内[すべてのタスク履歴を有効にする]の文字をクリックする。また、無効にする場合は同文字を再度クリックする。

また、イベントビューアーでは履歴の詳細な設定ができる。イベントビューアーの起動方法は、ファイル名を指定して実行のフォーム内に [eventvwr.msc] を入力して、[イベントビューアー][アプリケーションとサービスログ][Microsoft][Windows] と、ツリーを展開する。

[TaskScheduler] 選択し、[Operational] を右クリックして、表示されたコンテキストメニュー内の [プロパティ] を選択してクリックする。

表示されたログのプロパティメニュー内 [全般] タグ内の [☑ ログを有効にする] のチェックボックスにチェックを入れ、[OK] をクリックして確定したらイベントビューアーを閉じ、タスクスケジューラを起動して確認する。

参考、履歴の詳細については ➨ タスクスケジューラ 履歴有効化の手順

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5、タスクスケジューラのトラブルについて

タスクが正常に実行されない場合は、最初にタスクスケジューラサービスが実行されていることを確認する必要がある。確認はファイル名を指定して実行で、[services.msc] を入力し、サービスでの Task Scheduler の状態が、[開始] になっていることを確認する。また、セーフモードで作動している場合は、タスクスケジューラサービスは使用できない。

以下に、よくあるトラブルについて一部を記すが、いずれの場合も設定どおりに作動しない場合は、タスクスケジューラの内容をよく理解して、最初から丁寧に見直すことが必要である。また、タスクの履歴を確認すると、タスクが開始された日時やエラーの有無などが確認できるため、履歴の有効設定は必須になる。

実行日時にタスクが実行されない場合

設定した日時にタスクが実行されない場合は、タスクが有効になっていることを確認し、次にタスクのトリガーが正しく設定されていることを確認する。また、タスクの履歴を確認し、タスクが開始された日時とエラーの有無を確認する。

タスクは実行されたが、プログラムが正しく実行されない場合

タスクがプログラムを実行しようとしても、プログラムが正しく実行されない場合は、最初にタスクスケジューラのダイアログから、手動でプログラムを実行し、プログラムが正しく動作することを確認する。プログラムが作動しない場合は、操作のプロパティメニュー内のプログラムやその引数、開始オプションなどを確認する。また、プログラムによっては、管理者特権でないと正しく実行できない場合もあるため、当該タスクを最上位の特権で実行されるようにチェックを入れて確認する。

タスクの実行で CPU が 100% になった場合

私は遭遇したことはないが、特に CPU のスペックが低い場合に起こりえるのではないだろうか。マイクロソフトでは、「タスクが頻繁に起動されると、CPU の使用率が 100% になることがあり、この問題が発生するとシステムが使用不能になるため、タスクを無効にしてタスクのトリガーを変更する必要がある。システムが応答しない場合は、コンピューターをセーフモードで起動し、[\Windows\System32\Tasks] フォルダーでタスクのファイル名を変更するか、ファイルを削除する。次にシステムを通常モードで再起動し、タスクを再定義する必要がある。」とのことである。

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