パソコンを指定した時刻に自動で再起動するタスクの作成

55_autoreboot-10画像

Windows のタスクスケジューラは、特定の日時または特定イベントの発生時に、自動的に操作を実行するタスクのスケジュールができる。また、タスクの実行や無効化および変更、削除などがライブラリ内から操作できる。普通にパソコンを使用している場合はあまり必要ないが、一日中パソコンを稼動させているサーバーなどは、リフレッシュのための再起動や、稼動させたくない時間帯には、稼動停止のためのシャットダウンなどが必要になってくる。

このページでは、パソコンを指定した時刻に自動で再起動するタスクの作成を、Windows の画像を用いながら記すことにする。

関連記事

パソコンを指定時刻に自動でシャットダウンする

パソコン起動時にアプリを自動起動する

タスクスケジューラの設定内容の詳細

1、タスクスケジューラの起動

タスクスケジューラを起動するため[Win+R]キーを押す。または、スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開く。

ファイル名を指定して実行のフォーム内に[taskschd.msc] を入力する。

[OK]ボタンをクリックする。または[Enter]キーを押す。

55_autoreboot-12画像

以下は、Windowsのタスクのスケジューラが起動した画像である。

55_autoreboot-14画像
2、タスクの作成手順

タスクスケジューラが起動できたらタスクの設定を行う。ここでは、稼動しているパソコンを指定した時刻に自動的に再起動するタスクを作成する。

▶ 手順 1

左ペインのツリー[タスクスケジューラライブラリ]をクリックして選択する。

右ペインの[基本タスクの作成] をクリックする。

55_autoreboot-16画像

▶ 手順 2

「基本タスクの作成」の「名前」フォーム内に分かりやすい名前を付ける。

このページでの名前は、「指定時刻に再起動する」とした。

[次へ] をクリックする。

55_autoreboot-18画像

▶ 手順 3

指定時刻に再起動を開始するきっかけ「トリガー」を設定する。

「トリガー」は、[◉毎日] にチェックを入れる (必要に応じて、毎週/毎月など)。

[次へ] をクリックする。

55_autoreboot-20画像

▶ 手順 4

「トリガー」の開始日や時刻、間隔などを設定する。

開始の日時を半角文字で入力または選択する。

「タイムゾーン間で同期」は、協定世界時(UTC)に同期する場合にチェックする。

「毎日」の間隔を半角数字で入力する (1は毎日、2は 1日おき、3は 2日おき)。

[次へ] をクリックする。

55_autoreboot-22画像

▶ 手順 5

「プログラムの開始」は、トリガーによって実行されるプログラムやスクリプトを指定するため、[参照] ボタンをクリックし、実行するプログラムやスクリプトおよびそのパスを指定する。

実際には、Windows システムツールの場合は、「shutdown」のみでも問題ないが、ここでは「参照」から「shutdown」のパスをたどることにする。

55_autoreboot-24画像

▶ 手順 6

「shutdown」のルートは、「 C:\Windows\System32\shutdown.exe 」である。

[ shutdown.exe ] のパスをたどり、クリックして選択する。

ファイル名のフォーム内に、[ shutdown.exe ] が表示されたことを確認する。

[開く] をクリックして確定する。

55_autoreboot-26画像

▶ 手順 7

「プログラム/スクリプト」に対する引数やオプションの設定をする。

「プログラム/スクリプト」のフォーム内に、「shutdown.exe」およびそのパスが表示されるため確認する。

[引数の追加][ /r /t 60 /f /c "指定時刻に再起動する" ] を、各引数間に半角スペースを開けて入力する。

引数やオプションについては、以下の「参考 引数やオプションの内容」を参照すること。また、ダブルクオートの部分は、シャットダウン時のダイアログメニュー内のコメントになる (以下、最後の画像を参照)。

開始オプションについては、オプションが必要な場合は追加するが、ここでは必要ないため空白にする。

参考 引数やオプションの内容。

引 数内 容
/sシャットダウン
/r再起動
/lログオフ
/h休止状態
/aシャットダウン中止
/t ???設定時刻からシャットダウンまでの時間(秒)
/c "???" シャットダウン時のメッセージ
/f実行中アプリの強制終了

[次へ] をクリックする。

55_autoreboot-28画像

▶ 手順 8

基本タスクの作成を完了したため、設定した内容を確認する。

「名前」をチェックする。

「トリガー」および「操作」をチェックする。

間違いなければ、[完了] をクリックする。

55_autoreboot-30画像
3、タスクの確認および変更など

基本タスクの作成を終了すると、タスクスケジューラの初期表示になり、中央ペインに今回設定した「指定時刻に再起動する」のタスク名が見て取れる。ここでも再度チェックする。

55_autoreboot-32画像

タスクスケジューラの変更や削除などを行う場合は、以下の要領で行う。

作成したタスク名の行をクリックして選択する。

右ペインの操作フォーム内「選択した項目」のプルダウンメニューに、アクセスできる項目が表示されるため、「実行」や「終了」および「無効化」や「削除」などを行う事ができる。タスクの変更を行う場合は、[プロパティ] をクリックして再編集を行う。

上部メニューの「操作」をクリックしても、コンテキストメニューが表示されるため、同様の操作が可能である。

55_autoreboot-34画像

タスクに設定した開始時刻が近づくと、設定時刻からシャットダウンまでの間に、引数にダブルクオートで設定した「指定時刻に再起動する」の文字が、以下左側の画像のダイアログメニュー内に表示される。しばらくすると、以下の右画像にシャットダウンまでの時間と日時が表示されるようになる。また、[閉じる] をクリックしても表示は消えるが、タスクは設定通り実行される。

55_autoreboot-36画像
amazon
amazon
page_top