タスクスケジューラ履歴の無効を有効に変更する方法
Windowsのタスクスケジューラは決められた時間や一定間隔でプログラムやスクリプトを実行する優れた機能である。Windows 95で初めてシステムエージェントとして提供され、Windows 98からタスクスケジューラと名称が変更された。
優れた機能でありながら、タスクスケジューラの履歴(ログ)がデフォルトでは無効に設定されている。時々エラーなどによりスケジュールしたタスクが実行されない場合があり、そのようなときはタスクの履歴を確認したいものである。
このページではタスクスケジューラ履歴の無効を有効に変更する方法を、Windows 11の画像を用いながら記すことにする。
【留意事項】
Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。
タスクスケジューラの履歴の有効か無効の確認をし、無効ならば有効にする。
▶ 手順 1
タスクスケジューラの起動は以下の手順で行う。
❶ タスクバーの[スタートメニュー]をクリックする。
❷ スタートメニュー内右上の[すべてのアプリ]をクリックする。
▶ 手順 2
すべてのアプリメニュー内の[Windows ツール]を見つけてクリックする。
▶ 手順 3
Windows ツール内の[タスクスケジューラ]をダブルクリックして起動する。
▶ 手順 4
タスクスケジューラが起動したら履歴を確認する。
❶ 左側ペインの[タスクスケジューラ ライブラリ]をクリックする。
❷ 中央ペイン内の履歴タブが[履歴(無効)]となっているため、履歴は取得されていないことになる。
❸ 右ペイン内[すべてのタスク履歴を有効にする]の文字をクリックして有効化する。
▶ 手順 5
履歴タブを確認すると(無効)が非表示になっているのが見て取れるため、履歴は有効化されたことになる。よって以降すべてのタスクの履歴が取得されるようになる。
Windowsに問題が生じた場合など、現在までのPCの動作履歴(ログ)を調査したいときは、通常イベントビューアーを確認するところから開始する。このようなことを配慮し、この項目ではイベントビューアーを起動し、タスクスケジューラの履歴を有効する手順を記すことにする。
イベント ビューアーを簡単に説明すると、 Windows NT系に該当する Windowsに含まれているユーティリティソフトウエアで、Windowsのシステム内で発生したイベントを書き込むイベント ログを参照するためのソフトウエアである。イベント ログには、アプリケーションのインストール・サービスの起動と停止・アプリケーションの異常終了・ハードウエア障害の検知などの情報が記録される。
▶ 手順 1
タスクスケジューラの起動と同様に、Windows ツール内から[イベントビューアー]を探してダブルクリックする。
▶ 手順 2
イベントビューアーが起動したら左ペインのツリーをたどり、履歴(ログ)を有効化する。
❶ アプリケーションとサービスログ/
❷ Microsoft/
❸ Windows/
❹ TaskScheduler/
➎ [Operational]を右クリックする。
❻ 表示されたコンテキストメニュー内[ログの有効化]の文字をクリックする。
また、コンテキストメニュー内の[プロパティー]をクリックすると、以下画像のように履歴(ログ)の有効/無効やイベントログの詳細な設定できる。
▶ 手順 3
設定が完了したら右上の[閉じるボタン]をクリック、またはファイルメニューから[終了]をクリックしてイベントビューアーを終了する。する。
▶ 手順 4
最後に、再度タスクスケジューラを起動して履歴を確認すると、(無効)の表示が消えているため履歴が有効になっている。以降すべてのタスクの履歴が取得されることになる。