BAT/VBSファイルをタスクバーなどにピン留めする方法
Windows上で頻繁に使用するソフトウエアをピン留めしておくと、即使用したいソフトウエアを探す必要もなく、簡単に起動できるために大変便利な機能である。
Windowsの標準ソフトウエアおよび、Windowsのシステムに関連付けられて作成されたソフトウエアは、コンテキストメニューから簡単にスタートメニューやタスクバーにピン留めができる。しかし、自作などのBATファイルやVBSファイルは、Windowsシステムに関連付けられていないため、コンテキストメニュー内にピン留めが表示されない。このようなソフトウエアをピン留めするには、一工夫する必要がある。
このページでは、自作したBAT/VBSファイルをタスクバーやスタートメニューにピン留めする方法を、初心者にも理解できるようにWindowsの画像を用いながら記すことにする。
【留意事項】
Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。
最初に、ピン留めしたいファイルのショートカットを作成する。また、このページではBATファイルを用いるが、VBSファイルも同様の手順でピン留めできる。
▶ 手順 1
以下の要領でショートカットを作成する。
❶ ピン留めするファイルをポイントして右クリックする。
❷ 表示されたコンテキストメニューの[その他のオプションを表示]をクリックする。
❸ さらに表示されたコンテキストメニュー内の[ショートカットの作成]をクリックする。
▶ 手順 2
ショートカットが生成されたら、そのショートカットの[プロパティ]を表示する。
❶ 生成されたショートカットをポイントして右クリックする。
❷ 表示されたコンテキストメニューの[プロパティ]をクリックする。
▶ 手順 3
プロパティのダイアログメニューが表示されたら、リンク先のフォームに、以下のコマンドおよびそのオプションを入力する。
❶ パスの先頭に[cmd /c]を入力する。
例、( ␣ )は半角空けることを示し、入力しないこと。
[ cmd␣/c␣"C:\Users\ユーザー名\Desktop\backup.bat" ]
・ [cmd] 拡張子省略形で、コマンドプロンプトを起動してBATファイルを実行する。
・ [/c] このオプションは、BATファイル実行後にコマンドプロンプトを終了する。
※ パスを囲んでいるダブルクォーテーション(" ")は、パス内にスペースがある場合は必要である。
❷ 入力できたら確認し、間違いなければ[OK]ボタンをクリックしてプロパティを終了する。
プロパティを終了すると、ショーカットのアイコンがコマンドプロンプトの黒いアイコンに変わる。そのアイコンを利用してピン留めをする。
❶ 再びショートカットをポイントして右クリックする。
❷ コンテキストメニューが表示されるため[その他のオプションを表示]をクリックする。
❸ さらにコンテキストメニューが表示されるため[スタートメニューにピン留めする]をクリックする。クリックするとコンテキストメニューが消える。
❹ 再度、同様にコンテキストメニューを表示させて[タスクバーにピン留めする]をクリックする。
※ 以下画像でも見て取れるように、一回目のコンテキストメニューにスタートメニューにピン留めするが表示されているため、ここをクリックしてもスタートメニューにピン留めができる。コンテキストメニューは、レジストリでカスタマイズできるが今回はこのままにしておく。
作成したショートカットのピン留めができているか、スタートメニューおよびタスクバーを確認する。
❶ スタートメニューをクリックし、ピン留め済みのアイコンを確認すると、最後のページの最下位に、バッチファイルのショートカットアイコンがピン留めされている。
❷ タスクバーにもピン留めされているのが見て取れる。
・ 最後に、それぞれのピン留めをクリックし、起動の確認をしておく必要があるだろう。
ここまでピン留めの方法を分かりやすいように、余計な手を加えずに記してきたが、もう少し手を加えれば奇麗なピン留めができる。
まず考えられるのは、ショートカット名のショートカットの文字部分を削除する。または、ショートカット名を分かりやすい名前に変更する。さらに、アイコンをWindowsシステム内のアイコンに変更する。または、好みのアイコンを自作して変更する。などの変更を加えれば、見栄えのいいピン留めができて素早く起動できるだろう。