Defenderのリアルタイム保護を一時的に停止する方法
Windows Defenderとは、Windows Vista以降に、Windowsに標準装備されたセキュリティソフトウェアでパソコンを保護する機能を備え、マルウェアと呼ばれる悪意のあるウイルスやスパイウェアまた、ワームやトロイの木馬などを検出する。検出されたら警告メッセージが表示され、その警告レベルに応じて削除などの適切な処置をとることができる。
しかし、Windows Defenderの機能の1つである「リアルタイム保護」は、パソコンの脅威を常にスキャンしているため、スペックの低いパソコンでは動作が重くなることがある。また、リアルタイム保護機能は安全を保つことを考慮しているため、場合によっては使用しても安全なアプリが有害であると識別されることがある。そのため特定のファイルをダウンロードできないケースや、アプリケーションがインストールできない、または実行できないケースが出てくる場合がある。
このような不具合を解消するため、Windows Defenderのリアルタイム保護機能を一時的に停止して必要な作業を行う必要がある。このページでは、一時的に停止する手順を、Windowsの画像を用いながら分かりやすく記すことにする。
・ リアルタイム保護機能を永続的に停止する手順は以下を参照。
【留意事項】
Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。
Windows Defenderのリアルタイム保護機能を、一時的に停止する手順を記すが、この機能を停止にした場合、開いたファイルやダウンロードしたファイルに対して脅威のスキャンは実行されないため、必要な作業が完了したら元に戻して有効化しておく必要がある。
▶ 手順 1
最初に設定メニューを表示する。
❶ タスクバーの[ スタート ボタン ]をクリックする。
❷ 歯車アイコンの[ 設定 ]をクリックする。
▶ 手順 2
設定メニューが表示されたら以下の操作をする。
❶ 左ペインの[ プライバシーとセキュリティ ]をクリックする。
❷ 右ペインに表示された[ Windows セキュリティ ]をクリックする。
▶ 手順 3
Windows セキュリティが表示されたら「保護領域」で、[ ウイルスと脅威の防止 ]をクリックする。
▶ 手順 4
ウイルスと脅威の防止が表示されたら「ウイルスと脅威の防止の設定」で、[ 設定の管理 ]をクリックする。
▶ 手順 5
ウイルスと脅威の防止の設定で、「リアルタイム保護」のスライドボタンは有効(オン)になっているのが見て取れる。
▶ 手順 6
リアルタイム保護を停止にするには以下の操作をする、
❶ 「 リアルタイム保護」のスライドボタンをマウスでポイントしてクリックする。または、ボタンを左側にドラッグ(スライド)する。すると以下の画像のように、スライドボタン右横の文字がオンからオフに代わるため、マウスをドロップ(離す)する。
❷ この時点で、ユーザーアカウント制御が表示されるため、[ はい ]ボタンをクリックして許可する。
▶ 手順 7
以下はリアルタイム保護を停止にした画像である。「リアルタイム保護がオフになっており、お使いのデバイスは脆弱な状態です。」との警告が表示される。
これで「Defenderのリアルタイム保護は一時的に停止」になったため、右上の閉じるボタン(×印)をクリックして終了し、必要な作業を開始する。
ここまで、Windows Defenderのリアルタイム保護機能を一時的に停止にする手順を記してきた。このページでの停止はあくまでも一時的なものであり、再起動したときやデバイスの保護の再開が必要になった場合は自動的に有効に戻る場合がある。
冒頭に記したように、開いたファイルやダウンロードしたファイルに対して脅威のスキャンは実行されないため、パソコンの 安全性を考慮するのであれば、必要な作業が完了したら手動によって有効に戻す必要があるだろう。
それでは、楽しく快適なパソコンライフをお過ごしください。




