PowerShell 7のダウンロードとWindowsへのインストール方法

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Windowsには、コマンドプロンプトというCUIが存在しているが、現在ではコマンドプロンプトに置き換わるものとして、Windows PowerShellが標準搭載されている。コマンドプロンプトとPowerShellはどちらも同じCUIであり、PowerShellはコマンドプロンプトが抱えているいくつかの問題点を改良した作りになっている点が、注目されるところである。

現在でもコマンドプロンプトは使えるが、特に目的がない場合はPowerShellを利用するほうがベストだろう。なぜなら、OSやアプリなどはセキュリティを強化して、扱いやすくなった新しいものへアップグレードすることが推奨されているように、今後はコマンドプロンプトに代わって、PowerShellが普及していくと考えられるからである。

PowerShell 7は2018年1月にMicrosoftが発表したPowerShellの新しいエディションであり、Windows PowerShellがWindows OSに同梱されているWindows専用だったのに対し、PowerShell 7はクロスプラットフォームで利用できるオープンソースソフトウエアとして、Windows以外にもさまざまなOSで利用できる。また、Windows PowerShellはすでに開発は終了され、現在はバグフィックスのみが行われている。一方PowerShell 7の開発は活発で、新機能の開発などが積極的に進められており、近々PowerShell 7に置き換わることが予測される。

このようなことからこのページでは、PowerShell 7のダウンロードからWindowsへのインストールまでを、初心者の方でも分かりやすいように、Windows 11の画像を用いながら記していくことにする。

【留意事項】

Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。

また、このページでは「PowerShell-7.4.3」などと、数字でバージョン表記されるが、バージョンアップに伴いページ更新が追いつかないため、閲覧およびダウンロード時点のバージョン数字に置き換えていただきたい。

------[ 目 次 ]------

1、PowerShell 7のダウンロード手順

2、PowerShell 7バージョンアップ版のダウンロード手順

3、PowerShell 7のインストール手順

4、Windows PowerShell から PowerShell 7 への変更

1、PowerShell 7のダウンロード手順

最初に、Microsoft公式Webサイトにアクセスし、PowerShell 7をダウンロードする手順を記す。また、次項目2においてPowerShell 7のバージョンアップについても付加するため参考にしていただきたい。

▶ 手順 1

このページでは、Windows PowerShellから以下の方法でダウンロードする。

[スタートボタン]を右クリックする。

表示されたメニュー内の[Windows ターミナル]をクリックし、Windows PowerShellを起動する。

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▶ 手順 2

Windows PowerShellが起動したら、「新機能と改善のために最新のPowerShellをインストールしてください!https://aka.ms/pswindows」のURLの部分[https://aka.ms/pswindows]を、[Ctrl]キーを押しながらクリックする。

URLの表示がない場合やクリックできない場合は、直接ここ➡ https://aka.ms/pswindows をクリックする。またはURLをブラウザに張り付ける。

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▶ 手順 3

MicrosoftのPowerShell 7のページが表示されたら、項目「PowerShell 7のインストール」までスクロールし、「⦁ MSI パッケージを使用して PowerShell を展開する」の[MSI パッケージ]の文字をクリックする。

MSI パッケージとは、「Microsoft Windows Installer」の略称であり、Windowsのソフトウエアのインストーラーで、拡張子が「.msi」のファイルである。

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▶ 手順 4

PowerShell インストールのページが表示されたら、「MSI パッケージのインストール」までスクロールして、64bit版の[⦁ PowerShell-7.4.3-win-x64.msi]を選択し、クリックしてダウンロードする。なお、バージョンアップによりv7.4.3の数値は変わる。

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▶ 手順 5

以下はダウンロードしたMSIパケージである。このページでは、「PowerShell-7.4.3」のフォルダーを作成し、その中にダウンロードした。

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2、PowerShell 7バージョンアップ版のダウンロード手順

PowerShell 7がすでにインストールされている場合、PowerShell 7がバージョンアップされると、以下画像のようにバージョンを表示してアップグレードを促す。

▶ 手順 1

前記と同様に、URLの部分を[Ctrl]キーを押しながらクリックする。

クリックできない場合は、URLをブラウザに張り付ける。

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▶ 手順 2

Microsoftのページが表示されたら、右上部の[PowerShell のダウンロード ]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 3

ダウンロードのページが表示されたらスクロールダウンし、目的のバージョンを選択してダウンロードする。

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▶ 手順 4

このページでは、以下画像の「PowerShell-7.4.3-win-x64.msi」をダウンロードした。

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3、PowerShell 7のインストール手順

ここからは、ダウンロードしたPowerShell 7 MSIパッケージのインストール手順を記すが、前項目で新規ダウンロードおよびバージョンアップでダウンロードしたMSIパケージは、同様にインストールできる。また、バージョンアップの場合は上書き可能である。

▶ 手順 1

[PowerShell-7.4.3-win-x64.msi]をダブルクリックしてインストールを開始する。

ダブルクリックすると、「PowerShell 7 セットアップ ウィザードへようこそ」のウィザードが起動するため[Next]ボタンをクリックして次へ進む。

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▶ 手順 2

Destination Folderのダイアログメニュー(以下「ダイアログ」と記す)が表示される。移動先(インストール先)を指定する場合は[Change]ボタンをクリックして移動先を指定する。こだわりがなければ、デフォルトのまま[Next]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 3

Optional Actionsダイアログでは、初期値のカスタマイズができるため、内容を確認して必要な項目のチェックボックスにチェックを入れる。

こだわりがなければ、以下2カ所はデフォルトのままにする。

画像 Add PowerShell to Path Environment Variable

画像 Register Windows Event Logging Manifest

チェックボックス内容の翻訳を上から順に記す。

画像 PowerShellをパス環境変数に追加する。

画像 Windowsイベントログマニフェストを登録する。

□PowerShellリモーテト処理を有効にする。

□テレメトリを無効にする (プロセスの再起動が必要になる場合があります)。

□エクスプローラーに[ここで開く]コンテキストメニューを追加する。

□PowerShellファイルに「PowerShell7で実行」のコンテキストメニューを追加する。

確認できたら[Next]ボタンをクリックして次へ進む。

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▶ 手順 4

以下画像のMicrosoft Updateに関するダイアログが表示された場合は、内容を確認して必要な項目のチェックボックスにチェックを入れる。

なお、新規インストール時に、以下のチェックボックスにチェックを入れてインストールした場合、アップデート時にはこのダイアログが表示されないため、以下の手順5へ進む。

このオプションはPowerShell 7を含む、Microsoft製品のアップデートに関するチェック項目のため、通常はチェックを入れた、デフォルトの状態にする必要があるだろう。

チェックボックス内容の翻訳を上から順に記す。

画像 Microsoft Updateまたは、ウィンドウズサーバーアップデートサービスを介したPowerShellの更新を有効にする。(推奨)

画像 更新プログラムを確認するときは、Microsoft Updateを使用する。(推奨)

確認できたら[Next]ボタンをクリックして次へ進む。

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▶ 手順 5

PowerShell 7-x64セットアップダイアログでは、[Install]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 6

ユーザーアカウント制御のダイアログ表示されるため、[はい]をクリックする。

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PowerShell 7-x64のインストールが開始される。

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▶ 手順 7

インストールが終了すると、インストールが正常に完了のダイアログが表示される。この時点では起動したくないため、左下の[▢ Launch PowerShell]「PowerShellを起動」のチェックを外し、[Finish]「完了」をクリックしてセットアップを終了する。

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▶ 手順 8

PowerShell 7-x64のデフォルトインストール先「C:\Program Files\PowerShell\7」を確認すると、実行ファイル「pwsh.exe」が見て取れる。

スタートメニューやタスクバーに登録、またはショートカットで起動したい場合など、[pwsh.exe]を右クリックし、表示されたコンテキストメニュー内から登録することができる。

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4、Windows PowerShell から PowerShell 7 への変更

PowerShell 7を通常使用できるように、既存のWindows PowerShell から インストールしたPowerShell 7へ変更する手順を記す。また、Windows PowerShell は削除されていないため、変更しても設定して使用できる。

なお、バージョンアップした場合は「▶手順5」へ進む。

▶ 手順 1

最初と同様、スタートボタンの右クリックから[Windows ターミナル]をクリックし、Windows PowerShellを起動する。

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▶ 手順 2

Windows PowerShellが起動したら、上部の[設定を開く]をクリックする。

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▶ 手順 3

設定メニューが表示されたら以下の操作を行う。

既定のプログラムのプルダウンメニューから、[PowerShell]を選択する。

PowerShellの表示を確認し、右下の[保存]をクリックする。

すべてを閉じるため、右上の[閉じるボタン]をクリックする。

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▶ 手順 4

「すべてのタブを閉じますか?」のダイアログが表示されるため、[すべて閉じる]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 5

再度、スタートボタンを右クリックすると[Windows ターミナル]がなくなり、[ターミナル]または[Terminal]に変更されている。その[ターミナル]をクリックすると、以下画面のPowerShell 7が起動する。

以下画像のように、上部タイトルバーの[⋁ ]プルダウンメニューをクリックすると、設定などのメニューが表示される。

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▶ 手順 6

プルダウンメニュー内に、最初に起動されていたWindows PowerShellやコマンドプロンプト、設定などの項目が見て取れる。ここでは、コマンドプロンプトを起動してみるため、[コマンドプロンプト]をクリックする。

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▶ 手順 7

以下の画像は、コマンドプロンプトが起動した画像である。

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▶ 最後に

このページではPowerShell 7のダウンロードからインストールまでを記してきたが、PowerShell 7はWindows PowerShellやコマンドプロンプトなど、サイド バイ サイドで動作するため、各エディション間で比較することができる。CUI(キャラクタユーザ-インターフェース)マニアにとっては、打って付けのツールになるのではないだろうか?

それでは、楽しく快適なパソコンライフをお過ごしいただきたい。

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