MBR2GPT.EXEで MBRをGPTに変換する

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MBR2GPT.EXEは、Windows 10 Version1703 Creators Update以降で導入され、パーティションスタイルを変換するツールで、WindowsパソコンのWindows\System32のディレクトリ内に準備されている。

MBR2GPT.EXE は、ディスク上のデータを現状維持した状態で、MBR(マスターブートレコード)からGPT(GUIDパーティションテーブル)パーティションに変換できるツールである。このツールは、Windowsプレインストール環境のWindows PEコマンドプロンプトから実行できるように設計されているが、[/allowFullOS]オプションを使用することで、Windows OS上でも実行することができる。

このページでは、MBR2GPT.EXEのドキュメント内容、およびWindows OS上でのMBRからGPTパーティションへの変換方法を分かりやすいように、Windows 10のGUIおよびCUIの画像を用いながら記していくことにする。

また、Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、画面表示および機能または操作手順などが、若干異なる場合があることをご容赦いただきたい。

--- 目 次 ---

1、Microsoft MBR2GPT.EXE ドキュメント内容の引用

2、パーティション情報とBIOSモードの確認

3、MBR2GPT.EXE 変換適合の検証と変換実行

4、ファームウェアを変更してUEFIで起動

5、パーティションのスタイルとBIOSモードの再確認

6、最後に

1、Microsoft MBR2GPT.EXE ドキュメント内容の引用

MBR2GPT.EXEを実行して失敗した、うまくいかない、エラーを吐かれたなどよく耳にする。そのため、以下にMicrosoftドキュメントの処理内容および前提条件を分かりやすいように多少手を加えて記すため、実行できない場合はご一読される必要があるだろう。

MBR2GPT.EXEを実行して行える処理内容は以下のとおりである。

接続されているMBRパーティションテーブルのシステムディスクを、GPTパーティションテーブルに変換する。また、このツールを使用して、非システムディスクをMBRからGPTに変換することはできない。

BitLockerデバイスの暗号化で保護されている場合、中断してBitLocker暗号化ボリュームのMBRディスクを変換する。変換後にBitLockerを再開するには、既存の保護機能を削除して再作成する必要がある。

Windows 10のバージョン1507/1511/1607など、以前のバージョンがインストールされているオペレーティングシステムディスクを変換する場合、バージョン1703以降のWindows 10を起動して、オフラインでツールを実行する必要がある。

タスクシーケンスでWindows PEバージョン1703以降を使用する場合は、Configuration Manager(デバイス管理)またはMDT(デスクトップとサーバー展開の自動化ツール)を使用して、オペレーティングシステムのディスクをMBRからGPTに変換する。

Windows 7/8または8.1など、Windowsの以前のバージョンがインストールされたシステムディスクのオフライン変換は、正式にはサポートされていないため、それらのディスクの推奨される変換方法は、まずオペレーティングシステムをWindows 10にアップグレードしてから、MBRからGPTへの変換を行う必要がある。

ディスクへの変更が行われる前提条件として、MBR2GPT.EXEによって選択されたディスクのレイアウトなど検証が行われ、最後に以下の確認が行われる。

現在変換しようとしているディスクのパーティションスタイルがMBRであること。

プライマリとセカンダリのGPTを格納するために、パーティションに使用しない十分な領域があること(ディスクの先頭に16KB+2セクターおよびディスクの最後に16KB+1セクター)。

MBRパーティションテーブルに、プライマリパーティションは最大3つまでとする。

パーティションの1つがアクティブとして設定されているシステムパーティションであること。

ディスクに拡張パーティションや論理パーティションがないこと。

システムパーティションのBCDストア(ブート情報)に、OSパーティションをポイントしている既定のOSエントリが含まれること。

各ボリュームにボリュームIDが取得でき、ドライブ文字が割り当てられていること。

ディスク上のすべてのパーティションが、Windowsによって認識できるMBR形式である。または、/mapコマンドラインオプションを使って指定したマッピングがあること。

上記のいずれかが失敗した場合は、変換は中断されてエラーを吐いてしまう。

私の経験上最も多いエラーは、前提条件に「MBRパーティションテーブルに、プライマリパーティションは最大3つまでとする。」と記されているが、Windows Updateなどにより、回復パーティションが作成され、プライマリパーティションが4つになる場合がある。そのパーティション情報を確認しないで実行してしまった初期的なミスが過半数を占める。

2、パーティション情報とBIOSモードの確認

MBRからGPTパーティションに変換する前に、パーティション情報、パーティションのスタイルおよびBIOSモードの確認をする。

パーティション情報を確認するため「ファイル名を指定して実行」の名前に[compmgmt.msc]を入力して[コンピューターの管理]から[ディスクの管理]をクリックする。

以下の画像で、ディスク0をGPTパーティションに変換するとして確認すると
[1] システム予約パーティション
[2] Windows パーティション
[3] 回復パーティション
3つのプライマリパーティションが見てとれる。

MBRパーティションは最大4つまで作成できるが、もしも4つ作成されている場合は、[1] システム予約パーティションおよび、[2] Windows パーティション以外のパーティションを削除する必要がある。

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パーティションスタイル確認のため、上部画像の左側[ディスク0]の位置を右クリックし、表示されたコンテキストメニュー内の[プロパティ]をクリックする。

表示されたダイアログメニュー内の[ボリューム]タグをクリックし、パーティションのスタイルを確認すると、マスター ブートレコード(MBR)になっているのが見て取れる。

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ここでは、BIOSモードを確認するため、システム情報を表示する。

ファイル名を指定して実行の名前に[msinfo32]と入力する。

[OK]ボタンをクリックする。または、[Enter]キーを押す。

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システム情報を表示するため確認すると、項目のBIOSモードはレガシであることが見て取れる。

BIOSモードがレガシであるということは、「レガシBIOSモードによりブートしているため、MBRパーティションテーブルである。」と判断することができる。後記するが、BIOSモードがUEFIの場合は、UEFIモードによりブートしている。

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3、MBR2GPT.EXE 変換適合の検証と変換実行

ここでは、MBR2GPT.EXEを使用して、パーティションテーブルをGPTへ変換可能かどうか検証し、可能であればGPTへの変換を実行する。

MBR2GPT.EXEの構文を以下に記す。

MBR2GPT /validate|convert [/disk:] [/logs:] [/map:=] [/allowFullOS]

Microsoftドキュメントを引用してオプションとその内容を以下に記す。

オプション内 容
/validateディスクの検証手順のみを実行、ディスクが変換に適合するかどうかをレポートする。
/convertディスクの検証を実行、すべての検証テストが成功した場合は変換を実行する。
/disk:
<diskNumber>
GPTに変換するディスクのディスク番号を指定する。指定されていない場合は、システムディスクが使われる。
/logs:
<logDirectory>
ログを書き込むディレクトリを指定する。指定しない場合は %windir% が使用される。 指定した場合、ディレクトリは既に存在する必要があり、自動的に作成または上書きはしない。※(%windir% = C:\Windows)
/map:<source>=<destination>MBRとGPT間での、追加のパーティション種類のマッピングを指定する。MBR10進表記で指定される。GPT GUIDには{}角かっこを含むことができる。複数のマッピングが必要な場合は、複数の /map オプションを指定できる。
/allowFullOSWindows PEから実行されない場合は、MBR2GPT.EXE はブロックされる。このオプションは、このブロックを上書きし、完全な Windows環境の実行中にディスクの変換を有効にする。

PowerShellやコマンドプロンプトを管理者権限で起動し、GPTへ変換可能かどうか検証するため、以下のコマンドラインをカーソル位置に入力して[Enter]キーを押す。

mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS

オプションの[/disk:0]は、Windowsシステムのドライブレターが違う場合は変更する必要がある。

Windows PEのオプション[/allowFullOS]は、Windows PEを導入していない場合は必ず使用すること。

以下画像の最終行、[Validation completed successfully]「検証が正常に完了しました」と、表示が出た場合はGPTへの変換が可能である。

もしも、エラーになった場合は、スペルミスや前提条件などを見直す。また、エラーと警告は既定の場所である %windir% に記録されているため参考にする必要がある。

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検証が完了して変換可能な場合は、続けて以下のコマンドラインを入力して[Enter]キーを押す。[|convert]のパイプは、単独使用では[/convert]スラッシュにする。

mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS

変換が完了すると、以下画像の下から3行目、[Conversion completed successfully]「変換が正常に完了しました」と、表示を出す。

最終行に[Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI model]「新しいシステムを正しく起動する前に、ファームウェアを変更してUEFIモデルで起動する必要があります」と、ご親切に表示してくれる。そのため、カーソル位置に[exit]を入力し、PowerShellまたはコマンドプロンプトを終了する。

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4、ファームウェアを変更してUEFIで起動

パーティションテーブルをMBRからGPTに変換したら、前述したように、システムを正しく起動する前に、ファームウェアを変更してUEFIモードで起動する必要がある。

以下に、ASUS BIOSおよびAmerican Megatrends BIOS2社のファームウェアの変更方法を、画像を用いながら記すため参考にしてほしい。また、BIOSのバージョンにより、操作手順や画像のレイアウトなどが異なる場合がある。

<< ASUS BIOS Ver:2.10.1200 >>

BIOSの起動は[F2]キーを押したまま[電源ボタン]を押し、BIOSが表示されたら[F2]キーを離す。画面内から[Advanced Mode]に変更して、以下の手順で操作する。

上部メニューの[起動]ボタンをクリックする。

起動デバイス制御の右側[プルダウンメニュー]をクリックする。

プルダウンメニュー内から[UEFIのみ]をクリックし、UEFIモードに変更する。

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UEFIモードの変更後、設定を保存してBIOSを出るため以下の手順で操作する。

右上の[退出]ボタンをクリックする。

[変更を保存してリセット]ボタンをクリックする。

「設定を保存してリセットしますか?」と、表示するため[はい]をクリックする。

操作が終わるとパソコンは再起動されて、新しいUEFIモードで起動する。

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<< American Megatrends BIOS Ver:2.15.1236 >>

BIOSの起動は[電源ボタン]を押し、画面右下に「Press DEL to enter SETUP.」 と表示されたらすかさず[Delete] キーを押す。「BIOS SETUP UTILITY」画面が表示されたら、BIOSは正常に起動できているため、以下の手順で操作する。

上部メニューの[Boot]をクリックする。

[Boot Mode Select]の右側[LEGACY]をクリックする。

表示されたメニュー内から[UEFI]をクリックし、UEFIモードに変更する。

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UEFIモードの変更後、設定を保存してBIOSを出るため以下の手順で操作する。

上部メニューの[EXIT]をクリックする。

[Save Changes and Exit]をクリックする。

Save & Exit Setup メニューが表示され、「Save configuration and exit?」(構成を保存して終了しますか?)と、表示するため[Yes]をクリックする。

操作が終わるとパソコンは再起動されて、新しいUEFIモードで起動する。

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5、パーティションのスタイルとBIOSモードの再確認

UEFIモードに変換する前にパーティションのスタイルと、BIOSモードを確認したが、変換完了後に再度確認しておくことにする。

パーティションのスタイルを再確認するため、ディスクの管理のプロパティーからボリュームを見ると、MBRのパーティションのスタイルが、GUIDパーティションテーブル(GPT)に変換されていることが見て取れる。

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BIOSモードを再確認するため、ファイル名を指定して実行の名前に[msinfo32]と、入力してシステム情報を見ると、BIOSモードのレガシがUEFIに変換されていることが見て取れる。

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6、最後に

MBR2GPT.EXEが導入される前は、MBRをGPTに変換する場合、別のHDDにファイルを移動してからHDDをフォーマット、または分割を行ってから変換する。変換が完了した時点でシステムを再インストールし、データを復元する必要があった。これには多くの時間と労力がかかってエラーを起こしやすかった。

MBR2GPT.EXEで変換すると数秒で完了するため、間違いなく優れものツールである。

しかし、ディスクをGPTパーティションに変換完了後、ファームウェアをUEFIモードで起動するように再構成する必要がある。UEFIモードは、第二世代、第三世代のCore iシリーズの時期からマザーボードに実装されている。以前のマザーボードを使用している場合、MBRからGPTパーティションへの変換は、通常ではほぼ不可能である。

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