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CHCPコマンドがコマンドプロンプトで認識されない場合の解決方法

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文字エンコードを変更するため、コマンドプロンプトに[CHCP]コマンドを打ち込み実行すると、「'CHCP'は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」と、警告が表示されて変更できない場合がある。

chcpは、コマンドプロンプトで使う文字エンコードを変更するためのコマンドであり、文字エンコードを変更することを「文字エンコーディング」という。

文字エンコーディングとは、HTMLやXMLなどのテキストをどのような文字コードを使用し、どのような形式で表示するかということを決定して保存することを指す。また、エンコーディングは、Web ページ上の特殊文字とアクセントを正しく表示および機能させるために不可欠である。

それではどうして「文字エンコードを変更しようとして前記の警告が出て変更できないのか?」と言うと、専門的になるため簡単に説明すると、Windowsシステム管理のためのアーキテクチャ「WMI(Windows Management Instrumentation)」に「wbem」が正式に登録されていない可能性がある。なお、「wbem(Web-Based Enterprise Management)」とは、HTTPやXMLといったWeb関連の標準技術を応用し、ネットワークを通じて監視・管理するための技術仕様である。

登録されていない原因は、「インストール時に何らかの影響で正しく登録されなかった。」また、「ベータ版など、アプリのインストール時に、システム設定を変更され削除された。」などが考えられる。

このページでは、「wbem」をWindowsのシステム環境変数の「Path」に登録し、WMI関連のコマンドやスクリプトを、フルパスで指定することなく、簡単に実行できるようにする。この登録により、Windowsシステムの管理や操作をより便利にする。また、Windows 10とWindows 11におけるwbem;のパスは同じである。

【留意事項】

Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。

1、CHCPコマンドを使ってみる

最初に、文字コードを「UTF-8 (文字コード65001) 」に変更するコマンドを実行してみる。

コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、[chcp 65001]を入力して[Enter]キーを押下する。

「'CHCP'は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」と、警告が表示されて変更できない。

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2、環境変数への登録手順

ここからは、「wbem」をWindowsシステム環境変数の「Path」に登録する手順を記す。

▶ 手順 1

[Windowsキー] + [Sキー] を押下し、検索フォームに「コントロール」と入力、[Enterキー] を押下してコントロールパネルを起動する。

コントロールパネルが起動したら[システムとセキュリティ]をクリックする。

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▶ 手順 2

右ペインの[システム]をクリックする。

※ Windows 10の場合は、左ペインの[システムの詳細設定]をクリックし、手順4へ進む。

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▶ 手順 3

表示が変わるため、左ペインの[システム]をクリックし、右ペイン「関連リンク」の[システムの詳細設定]をクリックする。

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▶ 手順 4

「システムのプロパティ」が表示されるため、[環境変数]ボタンをクリックする。

※ 検索フォームで、[環境変数]を検索しても「システムのプロパティ」が表示できる。

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▶ 手順 5

「環境変数」が表示されるため以下の操作をする。

下ペインの「システム環境変数」内、「変数」の[Path]をポイントして、以下の画像のように背景が青色に変わることを確認する。

[編集]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 6

「環境変数名の編集」が表示されるため[新規]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 7

「新規」をクリックすると、最終行に空白のフォームが表示されるため以下の操作をする。

空白のフォームに以下の「wbem」を含む必要なシステム パスを入力する。

最後に[OK]ボタンをクリックして「環境変数名の編集」を終了する。

【参考】

Windowsのシステム パスは通常、「C:¥WINDOWS」や「C:¥WINDOWS¥system32」など、OSが動作するために必要不可欠なディレクトリが含まれている。「wbem」のパスだけを追加すると、既存の重要なパスが失われ、OSやアプリケーションの動作に問題が生じる可能性がある。したがって、このページでは、既存の環境変数パスとの整合性を保つために、必要なシステム パスを入力するようにした。

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3、編集後の確認

環境変数名の編集が終わったら、システムのプロパティやシステムの詳細設定などの表示すべてを閉じ、コマンドプロンプトを再度起動して、環境変数に「wbem」のパスが通っていることを確認する必要がある。

コマンドプロンプトに[chcp 65001]を入力して[Enter]キーを押下すると、「Active code page: 65001」と表示され、文字コードが「UTF-8」に変更されたことが見て取れる。

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