LB-G1000のHDDをSSDに換装する手順
2008年10月に発売された、株式会社マウスコンピューター「LB-G1000」は、インテルの消費電力プラットフォームである、AtomuTMプロセッサーを搭載したNetBookで、クリアホワイトを取り入れたデザイン性に優れた筐体に、10.2インチの液晶を採用し、HDDは160GBを搭載している。またOSはWindows XP Home Editionを搭載し、当時のNetBookの欠点、液晶サイズの小ささ、表示解像度の低さ、記憶容量の少なさを解消するものであった。
しかし、Microsoftは2014年4月9日にWindows XPのサポートとセキュリティ更新プログラム等の提供を終了してしまった。セキュリティの脅威は日々深刻化し、攻撃手法も変化を続けており、これらに対応するためには、サポートを受けられるWindowsへ移行する必要がある。
早速、Windows 10をインストールしてみたが、起動やWeb表示の動きが遅くて待ちきれない。そこで、これらのパフォーマンスを向上するために、内蔵の160GBのHDDをSSDに換装してみた。
マウスコンピューター「LB-G1000」のHDDをSSDに換装する手順を、画像を交えながら記すことにする。
▶ 手順 1
PC 本体のカバーを傷つけないような敷物をして、本体を裏返しにする。最初にバッテリーパックを外す。①および②のバッテリーロックレバーを同時に外側(矢印方向)へ引き、③のバッテリーパックを手前(矢印方向)に引く。
▶ 手順 2
バッテリーのロックが外れたら、バッテリーパックを両手で手前(矢印方向)へ水平に真っすぐに引き出す。
▶ 手順 3
バッテリーパックが入っていた本体の奥に、2か所のタッピングビス(赤丸の位置)が見えるため、ビスの頭部形状に合う小さなプラスドライバーで外す。
※ ビスの頭部形状に合わないドライバーを使用すると、ビスの頭部がかじってしまい使い物にならなくなる。
▶ 手順 4
タッピングビスが外れたら、本体の裏カバーを上(矢印方向)に引き上げる。
▶ 手順 5
裏カバーが上がったら(①の矢印方向)さらに45度程度上げると裏カバーのツメが外れるため、ゆっくり手前(②の矢印方向)へ引くと裏カバーが外れる。
※ 裏カバーを少し上げた状態で手前に引いてしまうと、ツメを折ってしまう。
▶ 手順 6
裏カバーが外れると HDD(赤丸内)が顔を出す。
ここでは関係ないが、4GBに変更した DDR2 SO-DIMM PC2-5300の内蔵メモリ(黄色の四角枠)も見て取れる。
▶ 手順 7
HDDが 3か所(赤丸の位置)のプラスの皿ビスで固定されているため、プラスドライバーで外す。
▶ 手順 8
3か所の皿ビスを外したら、SATA信号および SATA電源コネクターから HDDを抜くために、右側(①の矢印方向)へ押すと、コネクターから外れる感覚が手に伝わる。次は、下方向(②の矢印方向)へ押すと、HDDカバー取り付け部分の(赤丸の位置)が、本体カバーから出てくるようになるため、引き上げてホンタイカバーに預けて、次の 9、へ
▶ 手順 9
HDDカバー取り付け部の(赤丸の位置)を本体に預けた状態で、HDDの左側を上(矢印方向)に持ち上げて本体から外す。
▶ 手順10
外した HDDには、カバーが付いているため、4か所の皿ビスを取ると HDDカバーが外れる。
▶ 手順11
①は、今回取り付ける SSD、②は、HDDを外したHDDカバー、③は、SSDに外した HDDのカバーを取り付けた画像である。
SSDにカバーを取り付ける際には、SSDのコネクターの方向を確認してから取り付ける。
▶ 手順12
SSDを本体へ取り付けて、裏カバーを取り付けたら、最後にバッテリーバックを元の位置へ左右均等に押し込む。すると、「カチッ!」と音がしてバッテリーロックが掛かり、換装終了である。
※ SSDの取り付けや裏カバーを取り付ける際にビス止めするが、力を入れて締めすぎるとビスがかじってしまうため、軽く締めること。
▶ 最後に
今回は、内蔵の 160GBの HDDを250GB SSDに換装した。初心者でもこのページを見ながら簡単に換装できるため、後悔はしないと思う。SSDに換装してから Windows 10をインストールして立ち上げてみたが、スイッチ ONにしてから40秒でスタートメニューが表示される。換装前は1分50秒掛かっていたため、約1/3の時間で立ち上がっていることになる。もちろん、Webサーフィンも驚くほど速い。このパフォーマンスを味わったらもう HDDには任しておけない。ぜひ挑戦してほしい。「もうとっくに換装しているよ!」「そっか!」
下の画像は、SSDに換装した「LB-G1000」を立ち上げた画像である。