削除できない「intcDAud.sys」を削除する方法・Windows
ご承知の通り、Windowsのアップグレードを実施すると、1カ月以内であれば元に戻せるという[Windows.old]が、ご丁寧にローカルディスクに生成される。しかし、「新しくしたから、古いものはいらない。」というのは人間の心理なのだろうか?、どうしても削除したくなってしまうものである。
そこで、消そうとしたのはいいが、「あれれ!すべてが消えない!」ということになってしまう。さらに削除を試みるが、「削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています。」などと怒られてしまう。「こん畜生め!」と思いながら手を変え品を変えて削除していくことになる。
このページでは、Windows.old内に「intcDAud.sys」が最後まで残り、もう諦めたという方のために、intcDAud.sysの削除に限定して削除の方法を記す。
とりあえず[Windows.old]の削除の方法を簡単に記す。
⑴ ローカルディスクのクリーンアップからシステムファイルのクリーンアップで[Windows.old]を選択して削除する。
⑵ 管理者(Administrator)権限でのコマンドプロンプトを起動して、[rd]または[rmdir]コマンドを使用し、[rmdir /s C:\Windows.old]で削除する。
⑶ セーフモードで起動すれば、Windows Oldフォルダを削除できる可能性がある。セーフモードは、最小限のプログラムのみ起動され、不要なソフトや干渉しているソフトを防げるため、削除が成功する可能性が高まる。
⑴ 「intcDAud.sys とは何か?」
Intel(R)社のディスプレイ・オーディオ・ドライバーの一部である。
⑵ 「なぜ削除できないのか?」
Windowsをアップグレードしても、このドライバーをWindowsシステムが使用し続けていることが原因である。
⑶ 「ではどうする?」
いったんWindowsシステムから切り離し、Windows.old内のintcDAud.sysを削除したら新たに読み込ませる。
さて、どうしても削除できなかった[intcDAud.sys]の削除手順を記す。
⑴ スタートボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー]を立ち上げる。
⑵ [サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー]ツリー内の[インテル(R)ディスプレイ用オーディオ]をポイントする。
⑶ [インテル(R)ディスプレイ用オーディオ]を右クリックし、開いた小窓から削除をクリックする。
※ ここでの削除は、デバイスマネージャーからドライバーを外すことで、システムから消してしまうことではない。
⑷ デバイスのアンインストール確認の小窓が開くため、デフォルトの状態で[OK]をクリックする。
※ [□このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する]のチェックボックスにチェックをいれるとシステムから削除されるため、間違ってもチェックを入れないこと。
※ 削除後に再起動すると以前と同様、Windows.old内のドライバ―が再インストールされるため、再起動しないで次へ進むこと。
⑸ ここで、Windows.old内の[intcDAud.sys]を削除する。または他のファイルが残っていなければ、[Windows.old]をフォルダごと削除する。
※ [フォルダが削除できない!]と言う方が多いが、フォルダが削除できない場合は、フォルダの[プロパティー]から[セキュリティー]のアクセス権を[Everyone]に移行後、[フルコントロール]に変更し、ディレクトリの下階層から削除する。
⑴ デバイスマネージャーを立ち上げて、[サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー]を右クリックし、[ハードウェア変更のスキャン]をクリックする。
⑵ [インテル(R)ディスプレイ用オーディオ]が再インストールされたのが見て取れる。
※ オーディオドライバーを再インストールしたため、使用するサウンドスピーカーが既定値の設定から外れることが考えられるため、再設定する必要がある。
【参考】
[intcDAud.sys]のシステムファイルは[C:\Windows\System32\drivers]のフォルダ内に存在する。