Windows 10 起動時のパスワード省略

Windows 10 では、ユーザーアカウント設定の変更ができる。変更したユーザーの起動時のパスワード入力を省略設定することで、指定したユーザーアカウントで常に Windows に自動サインインができる。
社内などで同じパソコンを複数人で使用している場合、パソコンの電源を入れるだけで自動サインインできてしまうため、セキュリティーは低下してデータへの不正アクセスが簡単にできてしまう。
しかし、自宅などのパソコンでユーザーアカウントを1つしか持っていない場合や自分だけが使用するパソコンの場合は、一々パスワードを入力するのは苦痛になってしまう。このような場合はパスワードの省略を設定すると、Windows の起動時にパスワードを要求するダイアログが表示されないため、途切れなく作業が進みストレスもなくなるだろう。
ここでは、Windows 10 の起動時にパスワード省略する操作手順を、画像を交えながら記していくことにする。
※ スリープ復帰時のパスワード省略は ➡ Windows 10 スリープ復帰時パスワード省略
▶ 手順 1
❶ [スタートボタン] を右クリックして、クイックアクセスメニューを表示する。
❷ クイックアクセスメニュー内の[ファイル名を指定して実行] をクリックする。
※ [Windows] キーを押しながら [X] キーを押してもクイックアクセスメニューが表示される。

▶ 手順 2
❶ [ファイル名を指定して実行] のダイアログボックスが表示されるため、[名前] のボックス内に、[netplwiz] または[control userpasswords2] と入力する。
❷ 入力したら[OK] をクリックする。

▶ 手順 3
❶ [ユーザーアカウント] のダイアログメニューが表示されるため、[ユーザー] のタグをクリックする。
❷ [このコンピューターのユーザー] のボックス内で自動サインインを設定したいユーザー名をクリックして選択する。
※ クリックして選択すると青色に反転する。

▶ 手順 4
❶ [ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要] のチェックボックスのチェックを外す。
※ このチェックボックスが表示されない場合は ➡ 自動ログイン設定のチェック項目を表示
❷ [OK] をクリックする。

▶ 手順 5
❶ [自動サインイン] のダイアログが表示されるため、[パスワード] のボックス内にサインイン時に入力していたパスワードを入力する。
❷ [パスワードの確認入力] のボックスに同じパスワードを再度入力する。
❸ [OK] をクリックし、ユーザーアカウント のダイアログメニューを閉じる。

これで、Windows 10の起動時にパスワードを省略する操作手順は、すべて終了である。
最後にパソコンを再起動し、設定したユーザーで自動サインインできるか確認する。もしも、起動時にパスワードを求めるダイアログが表示される場合は、操作手順を最初から見直す必要がある。