Word を開くとページ間の余白などが保存時と異なる場合の設定方法
「Word でページ間の余白を表示、または非表示で保存したのにもかかわらず、その文章を開くと保存時と違っている。開くたびに疑問に思いながら変更しなければならないためストレスになる。」という声が多く聞かれた。
このような場合は拡張子を、各々の Word テンプレートファイルに変更して保存すると、開いたときと同じように表示されるため、閲覧だけなら問題はないが、再編集しての保存や文章の使いまわしが面倒になってくる。
そこで、Word 文書の基本的な外観を決定する既定のスタイルと、カスタマイズが含まれる Normal.dotm テンプレートファイルを変更する。さらにテンプレートアドインの変更を行うと、今後作成する文章スタイルに、変更したすべてが適用されるようになる。
ここでは、Microsoft Word 2021 の画像を用いて分かりやすく説明していくことにするが、Word の画像はバージョンによって若干の違いがある。 また、同様に変更可能な製品は以下のとおり。
[Word 2007/Word 2010/Word 2013/Word 2016/Word 2019/Word 2021/Word for Office 365]
・ 詳細については、Microsoftの公式ページの以下を参照。
Normal.dotm テンプレートファイルは、Microsoftフォルダーの Templates フォルダー内にある。
⑴ 確認しながら1つずつフォルダーを開く。
C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Templates\Normal.dotm
【参考】
AppData は隠しファイルになっているため、エクスプローラの表示から [ ☑ 隠しファイル] にチェックを入れる必要がある。
⑵ Normal.dotm テンプレートファイルが見つかったら、ダブルクイックまたは右クリックしてコンテキストメニューから [開く] を選択する。
Normal.dotm テンプレートファイルを開き、次の手順で設定を加える。
上部メニュー左の [ファイル] から [オプション] を選択し、オプションのダイアログボックスが表示されたら [表示] をクリックする。
❶ 右側フォーム内ページ表示オプションの [ ☑ 印刷レイアウト表示でページ間の余白を表示する] チェックボックスのチェックを、あなたの必要に応じて外すまたは付ける。
・ チェックを付けると、ページ間の余白は表示される。
・ チェックを付けないと、ページ間の余白は表示されない。
❷ 設定したら必ず下の [OK] ボタンをクリックすること。
ここでは、Normal.dotm テンプレートを、あなたの好みに応じて既定にする一例である。
以下の画像は、 [ホーム] から、フォントダイアログボックスで、既定に設定する場合。
⑴ 以下画像の赤色枠の [起動ツール] をクリックし、ダイアログボックスを表示する。
メニューが開いたらあなたの好みに応じて、フォントやスタイル、サイズなどを変更する。
⑵ 変更が終わったら左下の [既定に設定] ボックスをクリックする。
⑶ 次は、ラジオボタンが表示されるため以下を選択する。
❶ [◉ Normal.dotm テンプレートを使用したすべての文書] にチェックを入れる。
❷ [OK] ボタンをクリックしてメニューを終了する。
ここで記した方法では、Normal.dotm テンプレートを直接開いて変更しているため、設定したすべてがテンプレートに反映されている。
そのためすべての変更や設定が終了したら、上書きや保存は必要ないため、以下の方法で設定を終了する。
⑴ 設定が終了した状態で、[右上の終了ボタン] をクリックする。
⑵ "文章1" に対する変更を保存しますか? のダイアログボックスが表示されたら [保存しない] をクリックして終了する。
テンプレートアドインのデフォルト設定は、文書のスタイルを自動的に更新するように設定されている。このページでは、何時開いても同じ文章スタイルで開きたいため、この設定を更新しないようにする。
⑴ Word を起動し、上部 [ファイル] ➡ [オプション] ➡ [アドイン] の順でクリックすると、以下画像の [アドインの表示と管理] を行うダイアログボックスが表示される。
❶ 最下位にある [管理] のプルダウンメニュー内から [テンプレート] を選択する。
❷ [設定] ボタンをクリックする。
⑵ テンプレート設定のダイアログボックスが開いたら以下を設定する。
❶ [添付] をクリックし、前記1で開いた Normal.dotm を選択する。
❷ [▢ 文書のスタイルを自動的に更新する] のチェックボックスのチェックを外す。
❸ [OK] をクリックする。
最後に、保存されていない白紙の Wordを起動して、スタイルを確認しておくことが必要だろう。これで、何時開いても同じ文章スタイルで開くことができる。