NEC Versa ProのHDDをSSDに換装する方法およびその手順
インターネットを見ていると「SSDの価格下落止まらず、容量 240GBのモデルが 4,000円割れに」などと目にするようになった。
実際に値下がりが続いている SSDだが、この記事を書く直前にインターネットを確認してみたところ、定番容量の 240GBクラスの SSDが、メーカーを選ばなければ「税込 2,980円送料込み」と、通販サイトで販売されている。
このようなことから、2010年10月に発売されたノートパソコン NEC VersaPro VK24LX-B が、まだ十分勝負できるスペックのため、内臓の HDD320GBを SSD240GBにクローンを作成して換装した。
換装前は HDDで約1分45秒かかっていた起動時間が、SSDに換装後は約30秒で起動するようになった。「Windows のアップグレードを実施したら起動が遅くなった。」という声をよく耳にするが、買い替えを考えている方には朗報である。NEC VersaProと同等以上のスペックであれば約 1/3以上の時間で起動できるだろう。
そこで今回は、NEC VersaPro VK24LX-Bの HDDを SSDに換装する方法を、画像を用いながら手順を追って記していくことにする。
NEC VersaPro VK24LX-B を裏返しにすると、背面には以下の画像のようなカバーがあり、簡単にパーツ換装ができるように配置されている。
❶ バッテリーパック
❷ CPU カバー
❸ メモリカバー
❹ HDDカバー
それでは換装作業を、手順を追って進めていくことにする。
▶ 手順 1
作業開始前に安全を期するため、バッテリーパックを取り外す。
❶ バッテリーロックレバーを、手前にスライドする。
❷ バッテリーイジェクトレバーを、右側にスライドした状態で、手を離さないで押さえておき、以下を操作する。
❸ 片方の手で、バッテリーパックを持ち上げて矢印方向に取り外す。
▶ 手順 2
HDDカバーの2本の皿ビスを、小さなプラスドライバーで取り外す。
▶ 手順 3
下の画像のように、爪またはプラスチック系のマイナスドライバーなどを使用して,こじりながらカバーを持ち上げて取り外す。金具のドライバーなどは傷つくためNGである。
▶ 手順 4
以下画像の赤楕円内で見て取れるように、HDDの下から黒いテープが出ているため、大きな矢印方向へ引くと、HDDがスライドして外れる。
▶ 手順 5
既存の HDDの厚さと換装する SSDの厚さが同等の場合は問題ないが、NEC VersaPro VK24LX-Bの場合は HDDの厚さが 9.5mmで、換装する SSDの厚さは 7mmのため、2.5mm薄くなっている。
ディスクの取り付け方法がビス止め式の場合は問題ないが、NEC VersaPro VK24LX-B場合はクランプ式を採用しているため、既存の HDDよりも厚さの薄い SSDをそのまま取り付けると、換装後ケース内で SSDがガタついてしまい、コネクタの接触不良になる恐れがあるため、厚さを合わせるためのスペーサーが必要になってくる。
また、SSDのメーカー次第では変換スペーサーが同梱されている場合もある。変換スペーサーがない場合は、厚さを確認して自作するか、ネット上で 300円台で販売されているため、購入する必要がある。
※ 以下の左画像は、購入した SanDiskの SSDに同梱されていた 2.5mmのスペーサーで、裏側に接着剤が施してあり、シールを剥がすだけで貼り付けられる。
※ 以下の右画像は、SSDを換装後に本体側になる面に、左のスペーサーを張り付けたものである。
・ 同様の SSDを Amazonで確認する場合は ➡ SanDisk 内蔵 2.5インチ SSD 240GB
▶ 手順 6
HDDを取り外したときに利用した赤楕円内の黒いテープを SSDに巻きつけるように上部に出し、コネクタを確認しながら平らにして矢印方向に最後まで押し込む。
▶ 手順 7
HDDカバーを2本の皿ビスで、締め過ぎないように取り付ける。
以下の画像は換装が終了して、Windows 11を起動したところである。
このページでは、ノートパソコンのNEC VersaPro VK24LX-B の HDDを SSDに換装する方法を、手順を追って記してきたが、他の機種よりも簡単に換装でき、素早く起動できるようになるためお勧めである。