パソコンの起動時に 自動でごみ箱を空にする方法

105_up_trash-画像

パソコンを操作していると、ごみ箱のごみが知らぬ間にどんどんたまってしまう。ごみ箱をマウスで3回程突くと空にできるが、パソコンで作業をしていると、マウスをクリックすることさえわずらわしくなり、できる限り現在の作業に集中したいものである。Windowsではストレージセンサーを構成すると、一時ファイルやごみ箱の内容など、一定期間が過ぎた不要なファイルを自動的に削除して、ディスクの空き容量を増やすことができる。しかし、それでもごみが溜まるのが気になり、思わずごみ箱を突いてしまう。

このページでは、ごみ箱を空にしてから新たに作業ができるように、パソコンの起動時に、自動でごみ箱を空にする方法を記すことにする。そのためには、タスクスケジューラに登録する方法がベストと思われるため、Windows 11の画像を用いながら、初心者でも分かりやすいように記す。

シャットダウン時にごみ箱を空にしたい場合は以下を参照。

パソコンのシャットダウン時に 自動でごみ箱を空にする方法

1、コントロールパネルを開く

Windowsでタスクを作成するには、タスクスケジューラに必要事項を登録する必要がある。タスクスケジューラを開くために、ここではコントロールパネルから入ることにする。

[スタートボタン]右クリックする。

ファイル名を指定して実行のフォーム内に[Control] と入力する。

[OK] ボタンををクリックする。または[Enter]キーを押す。

105_up_trash-12画像
2、タスクスケジューラを開く

コントロールパネルが開いたら、タスクスケジューラを開く。

[システムとセキュリティ] をクリックする。

105_up_trash-14画像

管理ツール 内の [タスクのスケジュール] をクリックする。

105_up_trash-16画像

タスクスケジューラが起動し、左ペイン内にタスクスケジューラライブラリ が選択されていることが見て取れる。

105_up_trash-18画像
3、タスクの作成

タスクスケジューラのダイアログに、タスクを作成しながら必要事項を登録していく。

[基本タスクの作成] をクリックする。

105_up_trash-20画像

タスクの作成

名前 のフォーム内に任意の名前を付ける。ここでは、[起動時にごみ削除]とした。

[次へ] をクリックする。

105_up_trash-22画像

トリガー の設定

いつタスクを開始しますか? は、[コンピューターの起動時] のラジオボタンにチェックを入れる。

[次へ]をクリックする。

105_up_trash-24画像

操作 の設定

タスクでどの操作を実行しますか? は、[プログラムの開始] のラジオボタンにチェックを入れる。

[次へ]をクリックする。

105_up_trash-26画像

プログラム/スクリプト の設定

[参照] をクリックし、実行するプログラムを Windows内から選択する。

105_up_trash-28画像

[参照] のダイアログが表示されるため、実行プログラムを選択する。

Windowsが Cドライブの場合、C:\Windows\System32内の[cmd.exe]をワン クリックで選択する。

ファイル名のフォーム内に[cmd.exe]が表示されることを確認する。

[開く]ボタンをクリックする。

105_up_trash-30画像

プログラムの開始のダイアログに戻ったら、ごみ箱の処理をパイプを使用して、コマンドプロンプトから PowerShell に引き渡し、PowerShell でごみを削除する。

その理由は、コマンドプロンプトのコマンドだけでもごみを削除できるが、ドライブレターを指定する必要があり、複数のドライブを有する場合は面倒になる。PowerShell は、ドライブレターを指定しない限り、一つのコマンドですべてのドライブのごみを削除できる。

プログラム/スクリプトのフォーム内に、[C:\Windows\System32\cmd.exe] が選択されていることを確認する。

引数の追加(オプション)のフォーム内に、以下のコマンドを入力し、 PowerShell をパラメータとして渡す。コピペしてもいいが、フォント違いで作動しない場合がある。
また、フォーム内のすべての文字が見えにくいため、左右の矢印キーをスライドすることにより文字が見えてくる。

/c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

★ 入力する場合の参考

105_up_trash-32-1画像
105_up_trash-32-2画像
半角スペースを示す
105_up_trash-32-3画像
パイプライン(縦線)を示す

★ コマンドのオプションおよび引数などの内容

/cコマンドプロンプト起動後に PowerShell を実行する
echo Yよろしいですか(Y/N)? 処理の「Y」を意味する
|コマンドプロンプトから PowerShell へ処理を渡す
-NoProfilePowerShell プロファイルを読み込まない
-CommandClear-RecycleBin(ごみ箱を空にする)を実行する

★ ここで設定した処理はすべてのドライブのごみを一気に削除するが、削除するドライブを指定する場合は、PowerShell の最後に半角空けて [C:\] のように削除したいドライブレターを指定する。
例、/c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin C:\"

[次へ] をクリックする。

105_up_trash-32画像

設定したタスクの内容が表示されるため、間違いないか以下を参考に確認する。

名前 : 起動時にごみ削除

トリガー : スタートアップ時、システム起動時

操作 : プログラムの開始;C:\Windows\System32\cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

[完了] をクリックする。

105_up_trash-34画像
4、作成したタスクスケジューラの確認および変更など

タスクの作成が終了したら、初期表示に戻り確認をする。正確に作成されていれば、今回設定した [起動時にごみ削除] のタスクの表示が見て取れる。

105_up_trash-36画像

作成したタスクスケジューラの設定変更などの方法を記す。

作成したタスク名をクリックする。

右側の操作フォーム内に [選択した項目] のプルダウンメニューが表示される。クリックすると詳細項目が表示され、終了や削除などができる。

作成したタスクが起動するか試したい場合は、仮にごみ箱にごみを入れて[実行]をクリックする。

設定内容を変更する場合は、[プロパティ] をクリックすると編集ダイアログが表示されるため、変更したいタブから [編集] をクリックして再編集する。

105_up_trash-38画像
amazon
amazon
page_top