パソコンの起動時に 自動でごみ箱を空にする方法

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パソコンを操作していると、ごみ箱のごみが知らぬ間にどんどんたまってしまう。ごみ箱をマウスで3回程突くと空にできるが、パソコンで作業をしていると、マウスをクリックすることさえわずらわしくなり、できる限り現在の作業に集中したいものである。Windows 10 では、ストレージセンサーを構成すると、一時ファイルやごみ箱の内容など、一定期間が過ぎた不要なファイルを自動的に削除して、ディスクの空き容量を増やすことができる。しかし、それでもごみが溜まるのが気になり、思わずごみ箱を突いてしまう。

このページでは、ごみ箱を空にしてから新たに作業ができるように、パソコンの起動時に、自動でごみ箱を空にする方法を記すことにする。そのためには、タスクスケジューラに登録する方法がベストと思われるため、Windows 10 の画像を用いながら、初心者でも分かりやすいように解説する。

シャットダウン時にごみ箱を空にしたい場合は以下を参照。

シャットダウン時に自動でごみ箱を空にする方法

1、コントロールパネルを開く

Windows でタスクを作成するには、タスクスケジューラに必要事項を登録する必要がある。タスクスケジューラを開くために、ここではコントロールパネルから入ることにする。

[スタートボタン] をクリックする。

アプリの W から [Windows システム] をクリックする。

[コントロールパネル] をクリックする。

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2、タスクスケジューラを開く

コントロールパネルが開いたら、タスクスケジューラを開く。

[システムとセキュリティ] をクリックする。

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管理ツール 内の [タスクのスケジュール] をクリックする。

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タスクスケジューラ のダイアログが表示され、タスクスケジューラライブラリ が選択されていることが見て取れる。

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3、タスクの作成

タスクスケジューラのダイアログに、タスクを作成しながら必要事項を登録していく。

[基本タスクの作成] をクリックする。

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タスクの作成

名前 のフォーム内に任意の名前を付ける。ここでは、[起動時にごみ削除]とした。

[次へ] をクリックする。

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トリガー の設定

いつタスクを開始しますか? は、[◉コンピューターの起動時] のラジオボタンにチェックを入れる。

[次へ]をクリックする。

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操作 の設定

タスクでどの操作を実行しますか? は、[◉プログラムの開始] のラジオボタンにチェックを入れる。

[次へ]をクリックする。

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プログラム/スクリプト の設定

[参照] をクリックし、実行するプログラムを Windows 内から選択する。

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[参照] のダイアログが表示されるため、実行プログラムを選択する。

Windows が C ドライブの場合、C:\Windows\System32 内の [cmd.exe] をワン クリックで選択する。

ファイル名のフォーム内に cmd.exe が表示されることを確認する。

[開く] をクリックする。

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プログラムの開始のダイアログに戻ったら、ごみ箱の処理をパイプを使用して、コマンドプロンプトから PowerShell に引き渡し、PowerShell でごみを削除する。

その理由は、コマンドプロンプトのコマンドだけでもごみを削除できるが、ドライブレターを指定する必要があり、複数のドライブを有する場合は面倒になる。PowerShell は、ドライブレターを指定しない限り、一つのコマンドですべてのドライブのごみを削除できる。

プログラム/スクリプトのフォーム内に、[C:\Windows\System32\cmd.exe] が選択されていることを確認する。

引数の追加(オプション)のフォーム内に、以下のコマンドを入力し、 PowerShell をパラメータとして渡す。コピペしてもいいが、フォント違いで作動しない場合がある。
また、フォーム内にすべての文字が入らないため、左右の矢印キーを使用する。

/c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

★ 入力する場合の参考

写真
写真
半角スペースを示す
写真
パイプライン(縦線)を示す

★ コマンドのオプションおよび引数などの内容

/cコマンドプロンプト起動後に PowerShell を実行する
echo Yよろしいですか(Y/N)? 処理の「Y」を意味する
|コマンドプロンプトから PowerShell へ処理を渡す
-NoProfilePowerShell プロファイルを読み込まない
-CommandClear-RecycleBin(ごみ箱を空にする)を実行する

★ ここで設定した処理はすべてのドライブのごみを一気に削除するが、削除するドライブを指定する場合は、PowerShell の最後に半角空けて [C:\] のように削除したいドライブレターを指定する。
例、/c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin C:\"

[次へ] をクリックする。

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設定したタスクの内容が表示されるため、間違いないか以下を参考に確認する。

名前 : 起動時にごみ削除

トリガー : スタートアップ時、システム起動時

操作 : プログラムの開始;C:\Windows\System32\cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

[完了] をクリックする。

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4、作成したタスクスケジューラの確認および変更など

タスクの作成が終了したら、初期表示に戻り確認をする。正確に作成されていれば、今回設定した [起動時にごみ削除] のタスクの表示が見て取れる。

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作成したタスクスケジューラの設定変更などの方法を記す。

作成したタスク名をクリックする。

右側の操作フォーム内に [選択した項目] のプルダウンメニューが表示される。クリックすると詳細項目が表示され、終了や削除などができる。

作成したタスクが起動するか試したい場合は、仮にごみ箱にごみを入れて[実行]をクリックする。

設定内容を変更する場合は、[プロパティ] をクリックすると編集ダイアログが表示されるため、変更したいタブから [編集] をクリックして再編集する。

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