ダークモードなどのスキン変更が可能になった SDRSharp
SDRSharp rev:1732
RTL-SDRドングルを使用したSDRソフトでは、多くの人に使用されているSDRSharpは、rev:1717(2019/09/20)を正式にリリースした。このリビジョンから、UIコンポーネントのカスタマイズを可能にし、見栄えの良いダークモードなどのスキン変更を可能にした。また、プラグイン開発にはAPIが追加され、特別なボタンなどの追加や削除が素早くアクセスできるようになった。
その後、不具合の修正や矢印キーでスライダーの変更などを追加し、記事にしているリビジョンはrev:1732となりだいぶ安定してきたところである。現在ではリビジョンアップもだいぶ進んでいるが、内容的にはrev:1732とほとんど変わらないため、この記事はこのまま残すことにする。
このページでは、ダークモードなどのスキン変更が可能になったSDRSharpre v:1732のインストール方法をWindows 11の画像を用いて記す。
・ SDRSharp rev:1732にプラグインを付加する場合。
➡ Accessibilityプラグインを SDRSharpにセットアップする
・ SDRSharpの最新リビジョンをインストールしたい場合。
➡ SDRSharpのダウンロードおよびWindowsへのインストール手順
以下のSDRSharpダウンロードサイトAIRSPY (エアスパイ) はリビジョンアップしているため、 「SDRSharp 1732」の手持ちがない場合は、イタリアのアマチュア無線家「IZ3MEZ」フランチェスコ・ゼラ氏の以下サイトからダウンロードする。
➡ 最新のSDRSharp Download : https://airspy.com/download/
➡ IZ3MEZ(F.Zanettin):https://www.iz3mez.it/software/SDRSharp/
ダウンロードした [sdrsharp-×86.zip] を解凍すると、フォルダーは生成されないため、必ず作成したフォルダー内で解凍し、そのフォルダー内に生成されたバッチファイルでインストールを実行する。
⑴ ダウンロードした [sdrsharp-×86.zip] を、フォルダー内で解凍する。
⑵ フォルダー内に生成された [install-rtlsdr.bat] を、ダブルクリックしてインストールを実行する。
⑶ ダブルクリックするとバッチファイルが起動し、コマンドプロンプトの画面が立ち上がり、インストールが開始される。
インストールが終了すると、[続行するには何かキーを押してください...] のメッセージが表示されるため、何かキーを押すとコマンドプロンプトの画面が消えてインストールが終了する。
RTL-SDR USB ドングル用ドライバーがインストールされていない場合は、使用するドングルを USB ポートに差し込み、ドライバーをインストールする。すでにインストールされている場合は、項目4 へ進む。
⑴ Package を解凍したフォルダーの下方に、ドライバーのインストーラー [zadig.exe] が生成されているため、ダブルクリックしてインストーラーを立ち上げる。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら [OK] をクリックする。
⑵ インストーラーのダイアログが表示されたら、[Options] をクリックし、表示されたダイアログから [List All Devices] をクリックする。
⑶ PC 内のすべてのデバイスが表示されるため、USB ポートに差し込んである [RTL-SDR USB ドングル デバイス] をクリックして選択する。
間違って他のデバイスを選択すると、PC に不具合が生じる恐れがあるため、確実性がない場合は良くリサーチしてから選択する。
ここで使用しているデバイスの表記は、 DVB-T+FM+DAB 820T2&SDR のため、下画像の RTL2838UHIDIR のデバイスを選択した。
⑷ ドライバーのインストールダイアログでは、 [Reinstall Driver] ボタンをクリックして、選択したデバイスドライバーをインストールする。
⑸ ドライバーがインストールされたら [Close] をクリックして、インストーラーを終了する。
スキン変更が可能になった新しい SDRSharp を起動する。
⑴ Package を解凍したフォルダー内の実行ファイル [SDRSharp.exe] をダブルクリックして起動する。
⑵ 起動したら、左側のプルダウンメニューの最上部 [▼ Source: AIRSPY] をクリックし、さらに入れ子プルダウンメニューをクリックする。
⑶ 入れ子プルダウンメニューが開いたら、メニュー内から使用する USB ドングルデバイスを選択する。ここでは、RTL-SDR(USB) を選択した。
選択するとプルダウンメニューの表示が [▼ Source: RTL-SDR(USB)] のように変わり、入れ子メニューも [RTL-SDR(USB)] のように変わる。
⑷ 下の画像は、SDRSharp rev:1732 を起動し、アマチュア無線の 7MHz 帯 LSB を受信している画像である。また、下の画像にツールバーが見て取れるが、スキン変更前のツールバープラグインは表示しないため、スキン変更後に対応した新しいツールバープラグイン SDR# Accessibility Plugin をインストールして使用している。
SDRSharp rev:1732 時点での古いプラグインは、ダークモードをサポートしていないために、レンダリングの問題が発生して文字が見えなくなる不具合が生じている。
いずれにしても、プラグインを開発する場合は、Telerik UI コンポーネントを使用するか、古いコンポーネントの表示プロパティの設定変更など、適切にレンダリングすることにより、新しいスキンのサポートがなされるよう期待したい。