MP3を編集カットするフリーウエア mp3DirectCut

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mp3DirectCut(mp3ダイレクトカット)は、MP3オーディオファイルを手軽に編集できるフリーウエアで、無料で使用できる。このソフトの提供者は、「Martin Pesch」である。

mp3DirectCutは、MP3オーディオファイルの一部をカット(切り取り)したり、MP3にフェードイン・フェードアウトなどの効果を付けられるMP3音声編集フリーウエアである。MP3カットなどの編集機能の他に、マイク音声を録音してナレーションの作成にも対応できる。他のソフトでは編集を重ねるごとに少しずつ音が悪くなっていくが、このソフトではMP3ファイルを直接カットするため、音源を劣化させずに加工できる。また、オーディオファイルの対象はMP3のみだが、分割・結合の作業で重宝されるソフトであり、実際にカット作業を行ってみると、実に簡単に編集できることが分かる。

このページでは、mp3DirectCutのダウンロードおよびWindowsへのインストール、また簡単なカットの手順など画像を用いながら記すことにする。

なお、mp3DirectCutのバージョンアップなどにより、操作手順や画像などが若干変更される場合があることが予測される。

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--- 目 次 ---

1、mp3DirectCutのダウンロード手順

2、mp3DirectCutのインストール手順

3、mp3DirectCutの起動および初期設定の手順

4、mp3DirectCutのMP3オーディオファイルの読み込み方法

5、mp3DirectCutのカットおよび保存の手順

6、最後に

1、mp3DirectCutのダウンロード手順

フリーソフトの多くは無料で使用できることから、あらゆるサイトに拡散する傾向があり、間違ってダウンロードしてしまうと、ウイルス混入などの危険が伴うため、このページでは、mp3DirectCutの提供元サイトが推奨するページに移動してからダウンロードする。

以下はダウンロードの手順である。

▶ 手順 1

以下の提供元サイトをクリックするとページが表示される。このページではWindowsで使用するため、mp3DirectCut下の[Windows]文字をクリックする。

提供元サイトのページ ➡ https://mpesch3.de/index.html

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▶ 手順 2

画面がスクロールしてホスティングサービスのリンクボタンが表示されるため、Download mp3DirectCut下の[fosshub.com]ボタンをクリックする。

fosshub.comは、Classic Shell、qBittorrent、Audacity、MKVToolNixなどのソフトウエアプロジェクトが、主要なファイルダウンロードサービスとして使用する、一般的なファイルホスティングサービスである。

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▶ 手順 3

fosshubのページに移動するため、MP3DIRECTCUT DOWNLOAD下の[Windows]文字をクリックしてダウンロードする。

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▶ 手順 4

以下はMicrosoft Edgeを使用してダウンロードした画像である。ここではデスクトップに「mp3DirectCut」フォルダーを作成してその中にダウンロードした。今回ダウンロードしたファイルは「mp3DC236.exe」で、バージョン2.36である。

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2、mp3DirectCutのインストール手順

ここからは、ダウンロードしたmp3DirectCutのインストール手順を記す。

▶ 手順 1

[mp3DC236.exe]を右クリックする。

表示されたコンテキストメニュー内の[管理者として実行]をクリックする。

mp3DirectCutのインストールは、管理者権限を必要とするように設定されているため、管理者実行でインストールする。

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▶ 手順 2

ユーザーアカウント制御のダイアログメニューが表示されるため[はい]をクリックする。

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▶ 手順 3

mp3DirectCutのバージョンや説明のダイアログメニューが表示されるため、確認できたら[Next]ボタンをクリックして次へ進む。

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▶ 手順 4

mp3DirectCutをインストールするディレクトリ抽出ダイアログメニューが表示されるため、必要があれば[Browse]をクリックして任意のディレクトリのフォルダーを指定する。問題がなければ、このまま[Next]ボタンをクリックしてインストールを実行する。

このソフトは非常に軽いために、クリックした瞬間にインストールが完了し、デスクトップにmp3DirectCutのショートカットが生成される。

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3、mp3DirectCutの起動および初期設定の手順

ここでは、mp3DirectCutの起動およびLanguage(言語)を初期設定する。

▶ 手順 1

デスクトップに生成された[mp3DirectCut]のショートカットをダブルクリックして起動する。

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▶ 手順 2

初期起動では、以下のダイアログメニューが表示されるため、内容を確認して[OK]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 3

初期起動では、以下の「mp3DirectCut Setup」のダイアログメニューが表示される。言語設定は後でも可能だが、せっかくなのでここで設定する。一般的な方法でPlease select a language下の[ ⌵ ]プルダウンメニューをクリックする。

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▶ 手順 4

プルダウンメニューが表示されるため[Japanese / 日本語]を選択してクリックする。

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▶ 手順 5

「Japanese / 日本語」の表示を確認し、[Use and restart]ボタンをクリックして、mp3DirectCutを再起動する。

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4、mp3DirectCutのMP3オーディオファイルの読み込み方法

再起動すると、mp3DirectCutが起動して初期画面が表示される。MP3オーディオファイルの読み込み方法は一般的な方法のため、経験のある方には問題ないと思うが、以下に記すことにする。

▶ 手順 1

編集したいMP3オーディオファイルを、mp3DirectCutのタイトルバーの[ファイル]から[開く]で選択する。または、MP3オーディオファイルをmp3DirectCutの[画面上にドラッグ アンド ドロップ]する。以下はドロップ中の画像である。

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▶ 手順 2

MP3オーディオファイルを読み込むまえに、以下注意のダイアログメニューに「音声グラフ 重要な基礎知識」が表示されるため、内容を確認して[OK]ボタンをクリックする。

次回からこの表示が必要ない場合は、[☑ このメッセージを再び表示しない。]にチェックを入れる。

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▶ 手順 3

以下の画像は、MP3オーディオファイルを読み込んだmp3DirectCutの初期画像である。

画像上に、このページで使用すると思われる各部分の名称を記した。

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オーディオファイル編集経験のある方はアイコンを見ただけで、操作の判断はできるが、初めての方に分かるようにカット編集で必要と思われる操作アイコンの作動を表にした。

アイコン操 作 の 内 容
130_mp3direct-001画像選択範囲をカットする(切り取る)。
130_mp3direct-002画像編集中の目印として使用し、水色の縦線を表示する。
130_mp3direct-003画像選択範囲の開始位置の設定をする。
130_mp3direct-004画像選択範囲の終了位置の設定をする。
130_mp3direct-005画像選択範囲をループおよび再生する。
130_mp3direct-006画像選択範囲をカットして、その前後を再生する。
130_mp3direct-007画像選択範囲の開始位置までを視聴する。
130_mp3direct-008画像選択範囲の開始位置から視聴する。
130_mp3direct-009画像選択範囲の終了位置までを視聴する。
130_mp3direct-010画像選択範囲の終了位置から視聴する。
130_mp3direct-011画像巻き戻しをする。
130_mp3direct-013画像カーソル位置から再生または録音する。
130_mp3direct-012画像再生および録音を停止する。
130_mp3direct-014画像新規ファイルを録音する。
5、mp3DirectCutのカットおよび保存の手順

このページでは、複数の曲が連続されて保存されているMP3オーディオファイルを、mp3DirectCutで読み込んで1曲カットし、そのカットした1曲を保存するまでの基本的な操作手順を記す。この方法をマスターすると、他の曲も同様に行えば何曲でもカットできる。

▶ 手順 1

以下の画像は、複数曲のオーディオファイルを読み込んだ画像である。初期画面では再生ヘッド(縦の黄色ライン)が見えにくいが、マウスのホイールを回転するまたは左右矢印キーを押すと、トラックが左右に移動するため再生ヘッドが見安くなる。

トラックを左右に移動しながら、再生ヘッドにオーディオ波形の開始位置を合わせる(選択範囲開始のカット位置設定)。

開始位置が決まったら、[ 選択範囲の開始位置の設定]アイコンをクリックする。

[再生]アイコンをクリックしてトラックを進める。

トラックのスキップ幅が大きくてセットしにくい場合は、上部メニューバーの[設定][詳細設定]➠操作タブの[スキップ]数値を[5]程度に設定する。

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▶ 手順 2

トラックを進めながら選択範囲の終了位置を決定する。

再生ヘッドに選択範囲の終了位置が近づいたら、大体のところでトラックを止める判断をする。

判断できたら[再生および録音を停止]アイコンをクリックしてトラックを停止する。

停止したら、ホイールや矢印キーを左右に移動しながら再生ヘッドにオーディオ波形の停止位置を合わせるための微調整をする。

操作に慣れるまでは、再生しながらホイールや矢印キーまたは早送りのアイコン[< >・<< >>]を使用して決定する方法もある。慣れてくると再生しなくても、オーディオ波形を見ながら開始位置や停止位置が分かるようになる。

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▶ 手順 3

微調整が完了したら[選択範囲の終了位置の設定]アイコンをクリックする(選択範囲終了のカット位置設定)。

また、クリックすると以下画像のようにカットする範囲が薄水色に変わる。

「選択範囲の終了位置の設定」アイコンをクリックした後でも、開始および終了のカット位置は、矢印キー等と開始・終了アイコンを使用し、何回でも微調整ができるため、完全にカット位置決めてから保存すること。

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▶ 手順 4

ここでは選択範囲を保存するが、アーティスト名などのフォルダーをデスクトップや任意の場所に作成する。

カットする選択範囲(薄水色に変わった部分)が決定したら、その選択範囲を作成したフォルダーに保存する。

上部メニューバーの[ファイル]をクリックする。

表示されたメニュー内の[選択範囲の保存]をクリックする。

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▶ 手順 5

保存方法はWindowsのエクスプローラーと同じ要領で、以下の手順で行う。

ファイル名にアーティスト名や曲名を入力する。また、ファイルの種類にMP3(拡張子)が表示されているため、ファイル名にあえて拡張子を入力する必要はない。

ファイル名が入力できたら[保存]ボタンをクリックする。

初めて保存した場合は、思い通りにカットされているかなどを試聴してみる必要がある。また、音質はカット前と変わらないことが分かると思う。

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6、最後に

このページでは、mp3DirectCutのダウンロードからインストール、およびMP3オーディオファイルの必要な範囲を選択してカットし、そのカット範囲の保存までを記してきた。

mp3DirectCutが複数曲のオーディオファイルを読み込んでいる場合、そのファイルから1曲を選択カットして保存する。これで、1曲のカットプロセスは完了である。このプロセスを繰り返し行い慣れてくると、1曲カットする時間は1分もかからないため、10曲カットするには10分以内に完了することになり、ありがたいMP3音声編集フリーウエアである。また、音源を劣化させずに加工できるため、カットマニアにはうってつけのソフトである。

このページでのカット方法は、私が簡単な方法だと思って記したもので、他にまだ簡単にカットできる方法がある可能性もあるため、ご自分でいろいろなカット方法を試していただきたい。また、カット以外にもいろいろな機能を有しているため、楽しめるフリーウエアである。それでは楽しいオーディオライフをお過ごしください。

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