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大量の画像を一括処理するドロップレット作成・Photoshop

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Adobe Photoshopには、アクションからドロップレットを作成する機能がある。ドロップレットとは、事前にアイコンを作成し、作成したアイコンに、画像ファイルや画像の入ったフォルダーをドラッグ&ドロップする。または、コピー&ペーストするだけでアクションを実行できる。実行するアクションは、事前に作成しておく必要がある。

アクションの作成方法は、➡「Photoshopでアクション作成」を参照すること。

ここでは、初心者に理解しやすいように、簡単に作成できると思われる方法を、一コマずつ画像を使って説明する。使用したソフトウェアは、Adobe Photoshop CC(Ver:14.0×64)である。

1、準備

これからの作業を容易に実施するため、事前に画像フォルダーを用意する。ここでは、デスクトップに「ドロップレット」のフォルダーを作成して、その配下に「ドロップレット保存」「実行後」「実行前」、3つのフォルダーを作成する。

※ 以下は、作成したフォルダーの参考図。

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2、ドロップレットの作成手順

ここでは、このサイトで紹介している、➡「Photoshopでアクション作成」で作成したアクションを実行するドロップレットを作成する。

▶ 手順 1

Photoshopを立ち上げて、【メニューバー】>【ファイル(F)】>【自動処理(U)】>【ドロップレットを作製(C)】をクリックする。

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▶ 手順 2

クリックすると、ドロップレットの作成の小窓が現れるため、必要な箇所を設定する。今回の設定箇所は、以下画像の赤枠で囲んだ5個所である。他の設定はデフォルトにするため、もしも変更されていた場合は以下の画像同様にする。

<画面上でクリック拡大>
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▶ 手順 3

【ドロップレットを保存】【選択(C)】をクリックして、「ドロップレットファイルの名前と位置を指定」する。

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▶ 手順 4

ここでは、事前に準備してある「ドロップレット保存」の配下を選択する。

選択の仕方は、「ドロップレット保存」のフォルダーをダブルクリックする。または、クリックして周囲が青くなったら、【開く(O)】をクリックする。

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▶ 手順 5

「ドロップレット保存」のフォルダーの中にはファイルはないが、【ファイル名(N)】を入力して【保存(S)】をクリックする。ここでは【ファイル名(N)】「300px_png」と入力する。

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▶ 手順 6

【ドロップレット保存】のURL先(青枠)が、選択したファイルになっていることを確認する。

【実行】【アクション(A)】のプルダウンメニューは、実行するアクション名を選択する。ここでは事前に作成した「300_png」を選択する。

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▶ 手順 7

【実行】内にチェックボックスが4個所あるが、ここでは【"開く"コマンドを無視(R)】の□をクリックし、☑チェックを入れる。

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▶ 手順 8

【実行後(D)】のプルダウンメニューで、「フォルダー」を選択し、「最終ファイルを含むフォルダーを選択」するため【選択(H)】をクリックする。

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▶ 手順 9

「フォルダーの参照」の小窓が開くため、事前に準備しておいた「ドロップレット」フォルダー配下にある、「実行後」フオルダーをクリックして、【フォルダー(F)】「実行後」が表示されたら【OK】をクリックする。

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▶ 手順10

【実行後(D)】のフォルダーのURLが、選択したフォルダー(青枠)になっていることを確認する。

「保存先をここで指定し、”別名で保存”のステップを省略」するため、【”別名で保存”コマンドを省略(V)】の□をクリックし、☑チェックを入れる。

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▶ 手順11

ここでは、【ファイルの名前】の欄はデフォルトにするため、各設定が以下画像と同じ設定になっていることを確認する。

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▶ 手順12

ドロップレット作成の小窓の全内容を再度確認して、入力ミスや選択ミスがなければ、小窓右上の【OK】をクリックし、ドロップレットの作成を終了する。

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▶ 手順13

作成したドロップレットのアイコンが生成されているか、保存先フォルダーを確認する。ここでは事前に作成した「ドロップレット保存」のフォルダー内に、「300PX_png.exe」の実行ファイルアイコンが作成されているのが見て取れる。

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3、アクションの実行手順

ここでは、作成したドロップレットで、アクションを実行してみる。

▶ 手順 1

「1.準備」で事前に作成した「実行前」のフォルダーの中に画像を用意し、用意した画像情報を簡単に確認しておく。ここでは、以下の画像「開聞岳.webp」を用意した。

画像情報を確認すると、
項目の種類:JPEGイメージ
大きさ:1100×729
サイズ:324KB、である。

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▶ 手順 2

「実行前」フォルダー内の画像、「開聞岳.webp」をドラッグして、「ドロップレット保存」フォルダー配下に作成した、「300px_png.exe」の実行ファイルアイコンへドロップすると、アクションが瞬時に実行される。

Photoshopは、立ち上げていなくても、ドロップした時点で自動で立上るが、立ち上げてからドロップするよりも、立上る分だけ時間が掛かる。
ドラッグ&ドロップの作業が面倒な場合は、以下「手順4」以降のコピー&ペーストの方法の方が、操作が容易である。私はもっぱらコピぺの方法で実施している。

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▶ 手順 3

それでは、事前に作成した「実行後」のフォルダー内をのぞくと、「開聞岳.webp」の画像ファイルが生成されているのが見て取れる。

画像情報を簡単に確認してみる。
項目の種類:PNGファイル
大きさ:300×199
サイズ:191KB

上記のようになっており、確認方法は簡易的だが、アクションどおりに実行されていることが確認できる。

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▶ 手順 4

今度は、「実行前」フォルダー以外のフォルダーにある、多くの画像をフォルダー毎、コピー&ペーストで実行してみる。実行する前にフォルダー内の画像ファイルの画像情報を確認する。ここでは「imgs」フォルダーに94枚の画像ファイルが入っているが、その中の1枚「100h.gif」の情報を記した。

画像情報は、
項目の種類:GIFファイル
大きさ:1200×800
サイズ:493KB、である。また、94枚すべての情報は同じである。

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▶ 手順 5

実行するフォルダー、ここでは「imgs」のフォルダーを右クリックして、【コピー(C)】をクリックすると、クリップボードにコピーされる。

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▶ 手順 6

「ドロップレット保存」フォルダー配下に作成した、「300px_png.exe」の実行ファイルアイコンを右クリックして、コンテキストメニューから【貼り付け(P)】をクリックすると、アクションの作業が開始される。パソコンのスペックにもよるが、画像枚数が多いと時間が掛かる。ちなみに、私の場合はPhotoshopを立ち上げた状態で実施して、94枚が終了するまで37秒であった。(PCは、最新スペックで自作)

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▶ 手順 7

それでは、事前に作成した「実行後」のフォルダー内をのぞくと、「imgs」フォルダー配下に有った、94個のすべての画像ファイルが生成されているのが見て取れる。この場合、フォルダーは生成されない。

画像情報を確認してみる。
項目の種類:PNGファイル
大きさ:300×200
サイズ:77.2KB

上記のようになっており、アクションどおりに実行されていることが確認できる。

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4、最後に

今回は、ドロップレットの作成から実行するまでのプロセスを、分かりやすいと思われる方法で記してきたが、細部にこだわれば、他にも作成方法があるため、今回のプロセスを基本にして、自分自身の方法を見い出し、より良いものに発展させていただきたい。

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