右クリックメニュー(コンテキストメニュー)にアプリを追加する

48_hiraku-10画像

Windowsでコンテキストメニュー[右クリックで表示されるメニュー]に、開きたいアプリを登録しておくことで、簡単に素早く開くことができるようになる。アプリの拡張子を既定のアプリとして設定させておくことはできるが、特に画像ファイルや文章ファイルなどは、既定以外のアプリで開きたい場合がある。そのアプリのショートカットや実行ファイルを探すのに時間がかかる。

そこでこのページでは、コンテキストメニューに開くアプリ名の追加方法を、Windowsの画像を交えながら、初心者にも分かりやすいように説明することにする。

関連記事 ➡ 右クリックメニューをワンクリックで表示する方法・Windows 11

【留意事項】

Windowsのバージョンやエディションおよびアップデート状況などにより、表示画面および機能または操作手順などが若干異なる場合がある。

1、レジストリのエクスポート手順

アプリ名を追加するにはレジストリを編集するが、間違って編集してしまうとWindows が立ち上がらなくなってしまう場合がある。そこで、間違った場合は元に戻せるように面倒がらず、編集前にレジストリをエクスポート(バックアップ)しておく必要がある。

▶ 手順 1

レジストリのエクスポートは、レジストリエディターを起動してから以下の手順で行う。

[スタートボタン] 右クリックする。または[Windows+R]キーを押す。

表示された ファイル名を指定して実行 の名前のフォーム内に、[regedit]と入力する。

[OK] をクリックする。または[Enter]キーを押す。

参考

私の場合はレジストリを書き換えることが多いため、レジストリエディターのショートカットをデスクトップに貼り付けてある。

レジストリエディターの実行ファイル場所は ➡ "C:\Windows\regedit.exe"

48_hiraku-12画像

▶ 手順 2

ユーザーアカウント制御のダイアログメニューが表示されるため、[はい]をクリックする。

48_hiraku-14画像

以下はレジストリエディッターが起動した画像である。

48_hiraku-16画像

▶ 手順 3

レジストリのエクスポートは、以下の手順で行う。

上部メニューの[ファイル]をクリックする。

表示されたメニュー内の[エクスポート]をクリックする。

48_hiraku-18画像

▶ 手順 4

保存場所を指定し、ファイル名のフォーム内に任意の名前を付けて保存する。

ここでは、registryの後に日付を付けて「registry 2023_03_26」とした。

名前を付けたら[保存]をクリックして保存する。

参考

レジストリ編集後に不具合が生じた場合は、ファイルメニューからインポートをクリックして、上記で名前を付けた保存ファイルを指定すれば元に戻せる。

48_hiraku-20画像
2、レジストリの編集

ここから本題に入るが、レジストリに新しいキーを作成するため、その手順を以下に記す。

▶ 手順 1

レジストリのツリーをたどり、サブキー[shell]の下位に新しいキーを作成する

アドレスバーに[コンピューター\HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell]をコピペする。

サブキー[shell]を右クリックする。

表示されたメニュー内の[新規]をポイントする。

表示されたメニュー内の[キー]をクリックする。

48_hiraku-22画像

▶ 手順 2

[新しいキー #1]のフォームが現れるため[新しいキー #1]を削除して短くて分かりやすく、表示したい名前にリネームする。

このページでは、以下画像のように「Chromeで開く」とした。[Enter]キーを押すと、リネームした名前で新いいキーが生成される。

また、ここでリネームした名前がコンテキストメニューに表示されることになる。

48_hiraku-24画像

▶ 手順 3

さらに作成したキーの下位に、サブキーを作成する。

作成したキー、このページでは[Chromeで開く]を右クリックする。

表示されたメニュー内の[新規]をポイントする。

表示されたメニュー内の[キー]をクリックする。

48_hiraku-26画像

▶ 手順 4

前記同様に、[新しいキー #1]のフォームが現れるため、フォーム内に[command]とリネームし、[Enter]キーを押すとサブキーのcommandが生成される。

ここではレジストリは閉じないで、このまま以下の手順5へ移行する。

48_hiraku-28画像

▶ 手順 5

コンテキストメニューに追加したいアプリの実行ファイル(拡張子が.exe)およびそのパスを、前項目で作成したレジストリのサブキー[command]に記録する。

コンテキストメニューに追加したいアプリの実行ファイルを右クリックする。

コンテキストメニュー内の[パスのコピー]をクリックする。するとクリップボードに実行ファイルおよびそのパスがコピーされてメニューは閉じる。

参考

ショートカットのパスは使用できないため、ショートカットから実行ファイルの場所を探すためには、ショートカットを右クリック ➡ ファイルの場所を開くをクリックする。

また、コンテキストメニュー内に「ファイルの場所を開く」がない場合は、ショートカットを右クリック ➡ プロパティ ➡ 全般タグ内の(場所)のパスをコピーする。

48_hiraku-30画像

▶ 手順 6

前記でキーを追加したレジストリエディッターに戻り以下の操作を行う。

作成した[command]サブキーをクリックする。

右パイン内に[(既定)]が表示されるため右クリックする。

表示されたメニュー内の[修正]をクリックする。

48_hiraku-32画像

▶ 手順 7

文字列編集のダイアログメニューが表示されるため、手順5でクリップボードにコピーしておいたパスを貼り付ける。

値のデータのフォーム内に[Ctrl+V]キーを押してパスを貼り付ける。貼り付けたパスの最後に半角スペースを空けて[ "%1" ]と半角文字で入力する。

例、 以下は実際に作成した値のデータ

"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" "%1"

最後に[OK]ボタンをクリックして終了する。

48_hiraku-34画像

▶ 手順 8

レジストリの編集は終了したため、メニューからレジストリエディターの終了をクリックしてレジストリエディッターを終了する。

3、確認

最後に、開きたい実行アプリやショートカットを右クリックし、コンテキストメニュー内に、作成した名前が表示されているか確認してみる。確認できたら名前をクリックしてアプリが立ち上がれば大成功である。もしも、うまくいかない場合は、最初から見直す必要がある。

実行したいアプリを右クリックする。

表示されたコンテキストメニューの[その他のオプションを表示]をクリックする。

さらに表示されたコンテキストメニュー内、このページでは[Chromeで開く]をクリックする。

互換性のないファイルを立ち上げようとしても、構成要素が違う場合は作成した名前は表示されないため、互換性のあるアプリを実行すること。

48_hiraku-36画像
amazon
amazon