ごみ箱のごみをワンクリックで削除するショートカットの作成・Windows

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Windowsでは、ごみ箱のごみを削除するには、デスクトップに表示させた「ごみ箱のアイコンを右クリック」し、表示されたコンテキストメニュー内の「ごみ箱を空にするをクリック」、さらに「警告のダイアログが表示されるためクリック」すると削除される。また、せっかちな人のために削除したいごみを、ごみ箱に移動しないで直接削除する方法なども用意されている。しかし、人間はヒューマンエラーを起こす場合があるため、間違って削除したことに気付けば、元に戻せる方が良いに決まっている。

パソコンで作業をしていると、マウスやキーボード操作を「1回でも減らしたい!」と思うのは当然のことであろう。元に戻す必要がないことが分かっているごみは、ワンクリックで削除したいものである。

そこで、今回はごみ箱のごみをワンクリックで削除するショートカットの作成を、初めての方でも分かるように、画像を交えながら記すことにする。

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ワンクリックでシャットダウンするショートカットの作成・Windows

1、ショートカット作成手順

このページでは、ショートカットを作成し、そのショートカットのプロパティを活用してコマンドでごみを削除する。その手順を以下に記す。

▶ 手順 1

デスクトップの何もないところで[右クリック]し、コンテキストメニューを表示する。

コンテキストメニューの[新規作成]をクリックする。

さらに表示されたコンテキストメニューの[ショートカット]をクリックする。

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▶ 手順 2

ショートカットの作成ダイアログが表示されるため[参照]をクリックし、コマンド実行プログラム[cmd.exe]のルートをたどり選択する。

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▶ 手順 3

Windowsのインストールドライブが「C:\」の場合は、コマンド実行プログラムのルートは「 C:\Windows\System32\cmd.exe」となる。

コマンド実行プログラム[cmd.exe]をポイントして選択する。

選択したら[OK]ボタンをクリックする。

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▶ 手順 4

ショートカットの作成ダイアログに戻るため、[cmd.exe]のパス(URL)を確認する。

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▶ 手順 5

cmd.exe の後に、オプションおよびパラメータを作成する。

コマンド実行ファイル [cmd.exe] の後に半角スペースを開けて cacls コマンドを入力後、 PowerShell のコマンドパラメータを入力する。

/c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin"

【参考 1】

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・ [ 67_trashcan-20-1画像 ] は、半角スペースを示す。
・ [ 67_trashcan-20-2画像 ] は、パイプライン(縦線)を示す。

【参考 2】

オプションおよびパラメータなどの処理内容

・ コマンド実行の [ /c ] オプションは、コマンド実行後にプロンプトを終了する。

・ caclsコマンドの [ echo Y ] は、よろしいですか (Y/N)?処理の「Y」を意味する。

・ PowerShellのパラメータは、

[-NoProfile] : Windows PowerShell プロファイルを読み込まない。

[-Command] : Clear-RecycleBinを実行する。

・ ここで設定した処理はすべてのドライブのごみを一気に削除するが、削除するドライブを指定したい場合は、パラメータの最後に半角空けて [ C:\ ] のように削除したいドライブ名を指定する。

例、" ~ Clear-RecycleBin C:\"

入力ミスがないことを確認し、[次へ] をクリックする。

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【参考】

上記の参照で[cmd.exe]を選択するのが面倒な方、またはせっかちな方。

下の画像のように直接フォーム内に[ cmd.exe /c "echo Y|PowerShell.exe -NoProfile -Command Clear-RecycleBin" ]を入力すると、パスは勝手に付加してくれる。

「先に書けよ!」「は~い!」

パスの確認は、ショートカット作成後のプロパティで確認できる。

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▶ 手順 6

ショートカットの名前の入力フォームに、自分で分かりやすいショートカット名を付ける。

このページでは[ゴミ箱]と名付けた。

[完了]をクリックする。

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▶ 手順 7

ダイアログの裏に隠れていたショートカットが、コマンドプロンプトのアイコンに変更されて、ピョッコッ!と現れる。

このショートカットをダブルクリックすることで、ごみの削除はできるが、「目標はワンクリックでごみを削除する」ことである。目標はまだ達成していないため、もう少し手間をかける。

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2、ショートカットアイコンの変更

詳細については下記3に記すが、作成したショートカットアイコンをタスクバーにピン留めすることにする。
このままピン留めしても良いが、タスクバーのアイコンはショートカット名が表示されないため、何のアイコンか判断が付かなくなる。Windowsのシステム内にちょうど良いアイコンが有れば利用しても良いが、今回は事前に作成したアイコンを使用する。

▶ 手順 1

上記で作成したコマンドプロンプトのアイコンを、マウスでポイントして[右クリック]する。

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▶ 手順 2

右クリックして表示されたコンテキストメニュー内の[プロパティ]をクリックする。

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▶ 手順 3

プロパティのダイアログメニューが表示される。

[ショートカット]のタグをクリックする。

[アイコンの変更]のボタンをクリックする。

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▶ 手順 4

アイコンの変更のダイアログメニューが表示されるため、[参照]タグをクリックする。

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▶ 手順 5

アイコンを選択する。

変更したいアイコンを探し出したらポイントし、選択する。

[開く]をクリックする。

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▶ 手順 6

アイコンの変更に戻るため、選択したアイコンが表示されているか確認する。

確認できら[OK]をクリックする。

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▶ 手順 7

ゴミ箱のプロパティのダイアログに戻るため[OK]をクリックする。

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▶ 手順 8

コマンドプロンプトのアイコンが、選択したアイコンに変更されている。

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3、タスクバーにピン留めする

フォルダーのオプションでクリック方法を、[シングルクリック]に設定変更できる項目はあるが、変更するとすべてがシングルクリックで作動してしまうために扱いにくくなる。

このページでは、今まで作成してきたショートカットをタスクバーにピン留めすることにする。タスクバーにピン留めしたショートカットは、設定を変更しない限りワンクリック(シングルクリック)で作動するようになる。その手順は以下のとおり。

▶ 手順 1

作成したアイコンをポイントして[右クリック]する。

コンテキストメニューの[その他のオプションを確認]をクリックする。

さらにコンテキストメニューが開くため[タスクバーにピン留めする]をクリックする。

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▶ 手順 2

これですべて完了!

タスクバーにピン留めしたらマウスでドラッグし、操作しやすい位置に移動させておく。

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▶ 最後に

ごみ箱に不必要なものを放り込んで、作成したタスクバーのアイコンをクリックして作動を確認すると、ごみの削除が終了するまで、以下画像のコマンドプロンプトウィンドウが表示される。もしもうまく作動しない場合は、最初から見直す必要がある。

[参考]

このページで作成したアイコンを他のPCにコピペして使用すると、Windows 11ではセキュリティのため、「ユーザーアカウント制御」のダイアログが表示される。もちろん[はい]を選択すれば作動するが、ワンクリックで作動させるには使用するPCで作成する必要がある。

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