HDSDRに通信設定用の Omni-Rigをセットアップする方法
HDSDR(High Definition Software Defined Radio)は、Alberto di Bene (I2PHD) OM によって作成された WinradHD の最新バージョンで、広帯域受信を可能にした Windowsで作動するフリーウェアソフトである。地上デジタル放送受信用TVワンセグチューナー USBドングルを使用し、周波数をコンバートすることで LF・MF・HF の受信も可能になる。
Omni-Rig は、Alex Shovkoplyas (VE3NEA) OM によって作成されたトランシーバおよびレシーバの通信設定用 COM コンポーネントである。
HDSDR に Omni-Rig をセットアップすることにより、HDSDR と同期されている無線機での送受信および HDSDR から無線機の送受信操作も可能になる。また、バンドスコープが実現できるため、受信の電波状況を目視しながらアマチュア無線の交信を楽しめる。
このページでは、HDSDR および Omni-Rig は PC に導入されていることを前提に、HDSDR に Omni-Rig をセットアップする方法を記すことにする。
なお、HDSDR および Omni-Rig の導入の詳細は、以下のページを参照する。
・ HDSDR の導入 ➡ HDSDR ソフトウェアラジオの導入
・ Omni-Rig の導入 ➡ Omni-Rig のダウンロードおよびセットアップ方法
HDSDR および Omni-Rig を PC に導入し、PC を再起動してあるものとする。
また、Omni-Rig の導入時に Omni-Rig のセットアップが完了している場合は、ここでは確認のみ行い、項目「2、SDR on IF output,which is controlled の設定」へ進む。
⑴ HDSDR 側から Omni-Rig の確認、またはセットアップの方法を記す。
❶ [Options[F7]] をクリックまたは [ファンクション7キー] を押す。
❷ [CAT to Radio(Omni-Rig)] をクリックする。
❸ [Omni-Rig Setup] をクリックする。
⑵ [Omni-Rig Settings] のダイアログが表示される。
セットアップどおりになっていることを確認する。また、セットアップが完了していない場合は、ここでセットアップする。
<セットアップの仕方>
Omni-Rig を2台までセットできる。ここでは [Rig 1] のタグをクリックする。
❶ [Rig type] は、接続する無線機の名称をプルダウンメニュー内から選択する。
❷ [Port] は、使用するポート番号を選択する。
※ 使用するポート番号の確認は、前記案内の「Omni-Rig の導入」を参照すること。
※ 他の項目は、使用する無線機の説明書を確認して設定し、不明な項目はデフォルト状態にしておく。なお、以下の画像は ICOM IC-706 を設定したものである。
❸ 設定が終わったら [OK] をクリックし、設定を完了する。
ここでは、RF Front-End Configuration 内の SDR on IF output,which is controlled に限定して記す。
⑴ この設定は、SDRを IF 出力で制御する無線機や装置のセットアップである。
❶ [Options[F7] をクリックまたは [ファンクション7キー] を押す。
❷ [RF Front-End Configuration] をクリックする。
⑵ [RF front-fnd frequency options] のダイアログが表示される。
❶ [ ◉ SDR on IF output,which is controlled] のラジオボタンにチェックを入れる。
❷ チェックを入れた右側のプルダウンメニューから、Omni-Rig でセットアップした [by Omni-Rig1] を選択する。
❸ 下の [Apply] ボタンをクリックして適用する。
・ 前記1の ⑵で Rig1 にセットアップした内容は、by Omni-Rig1 に反映される。
・ 前記1の ⑵で Rig2 にセットアップした内容は、by Omni-Rig2 に反映される。
※ このページでは、Omni-Rig のセットアップに限定しているため、その他の設定方法は、前記案内の「HDSDR の導入」を参照する。