Windows 8.1 CD 回復ドライブの作成手順

回復ドライブとは、パソコンにトラブルが発生した場合、Windowsが正常に起動できなくなることがある。そこで、回復ドライブを事前に作成して作成した回復ドライブから Windowsを回復するためのツールを起動し、トラブルシューティングを行い、Windowsの修復ができる場合がある。また、回復パーティションをバックアップしている場合は、回復ドライブからパソコンをリフレッシュまたは初期状態に戻すことができる。

Windows 8以前は、CD/DVDメディアに、システム修復ディスクを作成できた。しかし、Windows 8.1では、時代のトレンドでシステム修復ディスクは無くなり、コンテンツは類似しているが、USBのみ作成可能にした回復ドライブとなった。

そこで、多少面倒ではあるが Windows ADK 8.1の Windows PEをベースに、Windows 8.1の回復ドライブを、CDからブート可能にする ISOファイルを作成する手順を記すことにする。また、Windows 8.1の画像を用いているが、Windowsのバージョンが異なる場合は、画像の違いや設定手順が異なることがある。

パソコンに、Windows ADK 8.1がインストールされていない場合は、Windows ADK 8.1インストールを参照すること。

1. 操作手順

▶ 手順1

作業を簡素化するために作業フォルダを作り、そのフォルダ内で ISOファイルを作成する。以下に手順を記す。

作業フォルダを任意ドライブの直下に作る。ここでは「D:\CDboot」とした。(命名は任意)

作成した「CDboot」フォルダ内に、事前に作成してある「USB回復ドライブ」内のフォルダおよびファイルのすべてをコピーぺーストする。
「USB 回復ドライブ」を作成していない場合は、Windows 8.1 USB 回復ドライブ作成手順を参考に作成する。

インストール済みの「Windows ADK」フォルダ内から「etfsboot.com」ファイルを「CDboot」フォルダ内にコピーぺーストする。

インストール場所がデフォルトの場合は、C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Assessment and Deployment Kit\Deployment Tools\amd64\Oscdimg\etfsboot.com 👈 こんな所にある。
下の画像は、作成した「D:\CDboot」フォルダ内である。

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▶ 手順2

スタート画面を表示して、画面左下に表示されている「下矢印」をクリックし、アプリを表示する。DOS アイコンの「展開およびイメージングツール環境」を探してポイントする。

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▶ 手順3

ポイントしたら右クリックメニューを表示させて、「管理者として実行(A)」をクリックする。

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▶ 手順4

ユーザーアカウント制御が表示されるため「はい(Y)」をクリックする。

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▶ 手順5

直接「Deployment Tools」カレントディレクトリに飛び込み、プロンプトが表示され、DOSコマンド入力待ち状態となる。

36_cd_recove-16画像

▶ 手順6

以下のコマンドを入力して「Enter」キーで確定する。
作業フォルダが、「D:\CDboot」の場合
oscdimg -n -h -l回復 -bD:\CDboot\etfsboot.com D:\CDboot D:\CDboot\CDbootdisk.iso

カスタマイズした場合は、”D:\CDboot” のみ環境に合わせる。

< [oscdimg]コマンドの簡略説明 >
Windows PEのイメージ ファイル (.iso) を作成するためのコマンドツールであり、フォーマットは oscdimg [ options ](書き込み対象ディレクトリ)( ISO ファイル名)である。
[ options ]
ーn:長いファイル名を使用できる。
ーh:隠しファイルおよび隠しディレクトリを含める。
ーl:ボリューム ラベルを指定する。(ラベル名の間に間隔を開けない)
ーb:ブートファイルを指定する。(ルートの間に間隔を開けない)

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▶ 手順7

DOS 画面の中にコマンド作業全容が表示され、緊張の瞬間である。「100% complete」になり、完了「Done」の文字が表示されたら成功である。

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▶ 手順8

最後に、「exit」を入力して「Enter」キーで DOSを抜け出る。

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▶ 手順9

作成した作業フォルダ「D:\CDboot」を覗くと、ISOファイル「CDbootdisk.iso」が見て取れる。
この ISOファイルを CDに焼き込めば、「CD回復ドライブ」の完成である。

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2. 参考

▶ 参考1

CDに焼き込んだ内容を示す(ファイルサイズは、289MB)。また、 システムにより若干の違いはある。

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▶ 参考2

出来上がった「CD 回復ドライブ」を CDブートさせて立上った初期画面である。

36_cd_recove-30画像
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